かぼちゃを食べてゆず湯に入るのは冬至の風物詩ですよね^^。
ただゆず湯に入る意味や由来、また入り方を知っている人は
意外と少ないのではないでしょうか?
知識として知っていても、実際にゆず湯まで
用意しているご家庭は少なくなってきていますからね。
冬至そのものもニュースでちらっと触れられるだけで、
気づいたら過ぎている年も多いです。
改めて冬至の過ごし方を考えたい方に、
ここではかぼちゃと並ぶ、冬至に欠かせないゆず湯に
ついて詳しく見ていきましょう。
この記事の目次です
冬至に入るゆず湯の意味や由来とは?
蛇口をひねればすぐお湯が準備できる現代と違って、
昔はお風呂の準備が大変だったので、
毎日入浴する習慣はありませんでした。
現代でも元旦には朝風呂に入る風習がありますよね^^!
1年でたまった邪気を祓って新たな歳神様のご加護や、
幸運を呼び込むために入浴をしたのです。
このように入浴とは身を清める特別な行為でした。
冬至とは日照時間が1番短い日です。
この日が終われば1日ずつ太陽が高くなって、
日照時間が長くなり春が近づいてきます。
そのため、寒い時期に不運が続いていても、
太陽が復活するように運も復活して
幸運に恵まれるという「一陽来復」の日でもあります。
太陽が弱かった時期に体にたまった邪気を祓うために入浴して、
幸運を呼び込む準備をしていたのです。
ただでさえ食べ物が少ない厳しい冬至の時期に、
ゆずを食べずにゆず湯にしたのは、
この邪気を祓う力をより強力にするためでした。
ゆずは強い香りがする果物です。
日本の古い考え方では強い香りがする場所には、
邪気がたまらないと言われていました^^。
ゆず湯の他にも、端午の節句には菖蒲をお風呂に浮かべますが、
これもゆずと同じように強い香りで邪気を追い払う
という考えによるものです。
またシャレが好きな日本人らしく、
融通がきくようにで「ゆず」、
冬至で「湯治」
をそれぞれかけたとも言われています^^。
寒い冬を乗り切って病にかからないよう、
願いを込めて、ゆず湯に入ったのです。
他にも気から実を結ぶまで長い年月がかかるゆずは、
長年の苦労が実を結ぶようにと願いをかける意味合いもありました。
ゆず湯の入り方や入る時期は?
毎年、冬至は12月22、23日前後です。
せっかくゆずを準備するなら
ゆず湯はこの日に楽しみましょう^^!
ゆず湯といえば何個かのゆずをお風呂に浮かべるイメージですが、
実は他にも何パターンかの作り方があるんです。
入り方によってお風呂に抽出される成分の量も変化するので、
合う合わないが出てきます。
肌に合わせてぴったりの入り方を選んでください。
ゆずを丸ごと入れる
お湯でふやけにくいので、
掃除も楽ですし見た目も綺麗な方法です。
しかし厚い皮に守られて、抽出成分が出にくいので、
見た目だけ楽しみたいだけならいいですが、
1個や2では香りは感じにくいでしょう。
見た目と香りを両方楽しみたい場合は、
7、8個用意するようにしてください。
ゆずを輪切りにして入れる
効率よく香りや有効成分がお湯に溶ける方法です。
お湯の量にもよりますが、2個程度で十分香りが楽しめます。
ただだんだんと果肉がボロボロになってくるので、
入った後の掃除が大変になります。
小さなこどもと入る場合は遊んでしまって
さらに大変になるかもしれませんね^^;。
ゆずをカットし袋に入れて沈める
有効成分が出やすく、片付けも楽な方法になります。
特別な袋を用意する必要はなく、
洗濯ネットや使い古した靴下を
袋変わりにしても大丈夫です。
ただゆずの姿が見えないので、
入浴剤を入れているようで
いまいち気分が盛り上がらないかもしれませんね。
ゆずを搾って入れる
1度加熱したゆずを冷まして、お風呂の中で搾る方法は、
皮がついたままなので、果肉や種がばらばらにならず
片付けのことを気にせず楽しめます。
肌の様子を見ながら搾る量を調整できて、
初めてゆず湯に挑戦する人や肌がデリケートな
こどもがいるご家庭にオススメです。
加熱すると香りや有効成分が減ってしまいますが、
そのぶん肌への刺激が抑えられます。
肌への負担が心配だけどゆず湯を楽しみたい
場合には一旦加熱したものを使いましょう。
お湯に浮かべているうちにだんだんと香りが出てきます。
何回かゆず湯に入って慣れてきたら、
お風呂に入る少し前から準備しておいても
いいかもしれませんね。
ただ肌への負担を考えて肌が強い人も
デリケートな人も関係なく、
ゆず湯を楽しんだ後はお風呂から出る前に
シャワーを浴びてゆずの成分を洗い流しましょう。
ゆず湯の効果とは?

ゆず湯の意味や由来を見ただけでは、
単なる昔の人の気休めや語呂合わせだけで
ゆず湯に入っていたと思うかもしれませんが、
実は、冬にぴったりの効果があります^^。
血行促進効果
寒い冬は体から余計な体温を逃がさないために、
体中の血管がぎゅっと縮まっているので
血行が悪くなりがちです。
血液の通りが悪くなると、
神経痛や冷え性の原因にもなります。
冬にお風呂に入ると、すーっと体がほぐれるような感覚がありますよね。
これは温まることによって体の血管がほぐれて血の巡りがよくなるためです。
ゆずそのものにも血液の循環を良くする効果があります。
お風呂との相乗効果で血行促進効果がアップして、
腰痛や冷え性などの症状を改善します。
湯冷めしにくくもなるので風邪の予防にも効果的です。
肌への修復効果
ゆずに含まれるクエン酸やビタミンCには強い抗酸化作用があり、
肌の修復効果が期待できます。
冬といえば乾燥であかぎれや、肌荒れが気になりますよね。
しみを薄くする効果もあるので、肌の冬のダメージを回復してくれます。
ただゆずの有効成分は紫外線に強く反応して
しみの原因になる場合があります。
ゆず湯に入る場合は必ず日が沈んだ夜にして、
入る前にはシャワーで表面に残った有効成分を洗い流してくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、冬至にはゆず湯!そして、由来や意味について
まとめてみました^^。
冬至に関するオススメの記事はこちらです^^!
その昔、ドライヤーやエアコンもない時代には
冬に入浴してもあっという間に湯冷めして、
風邪の原因にもなっていたと思います。
語呂合わせの意味以外にもゆずは
冬のお風呂には欠かせない物だったかもしれませんね。
厳しい時代だったからこそ
今のように栄養素の効果が解明できなくても、
自分の体に必要なものを敏感に感じとっていたのでしょう。
冬は今でも風邪やインフルエンザなど
体調を崩しやすい季節です。
自分に合ったゆずの使い方で、
芯から体を温めて冬を元気に乗り切りましょう^^。