夏の風物詩ともいえる「怖い話」ですが、そこにでてくるのはお化けや幽霊、妖怪の話。では、何が違うんだろうと思ったことはありませんか?
筆者は、何がどう違うのかのほうが気になって仕方ないと、子供ながらに思っていた子供でした。
同じように疑問に思っている方も多いと思いますので、今回はお化け、幽霊、妖怪の違いについて簡単にまとめてみましたのでぜひ見てみてください!
お化けとは?

お化けと言われれば、お化け屋敷のイメージですね。
お化けとは、本来あるべき姿から大きく変化したもののことを指すそうです。いわば化け物ですね。
それを子供にも伝わりやすいように言い換えたのが、お化けです。
狐や狸が人を化かす為に変化するのもお化け、という扱いになります。
幽霊とは?
幽霊は、心霊スポットや肝試しの時によく使われている言葉です。
幽霊は人間の霊魂です。亡くなった人の霊魂があの世へ行けずに、人間の世界にさまよってしまている状態です。
すべての幽霊が恨みをもって死んで成仏できないか、と言われればまた違うそうで、残した家族や友人に、何かを伝えたい、未練を残したまま亡くなってしまった場合も、成仏できずにさまよってしまうと言われています。
幽霊は人間だけのものではなく、動物や植物、無生物から生まれた霊体も幽霊になります。幽霊は実体のない霊体のことを指します。
動物は良く聞いたことがありますが、植物の幽霊は想像しがたいですね。
人の魂が移ってしまい、成仏できない木などもあるようなので、植物の幽霊も存在するのでしょう。
幽霊が出やすい時間があるのはご存知でしょうか。「草木も眠る丑三つ時」に活動すると言われている、丑三つ時というのは、真夜中午前2時~2時半くらいのことを指します。
丑三つ時を方位に当てはめると、鬼門である丑寅の方角になるので、霊界の門が開くと昔から考えられていました。
幽霊は、午前2時くらいから出ると言われています。幽霊が出やすい場所は因縁のある人物の前や因縁のある場所。
出る時間は、午前2時以外にも因縁のある時間帯も出やすいと、言われています。
妖怪とは?
妖怪は、ゲゲゲの鬼太郎や、今や子供から大人気の妖怪ウォッチにも出てきますよね^^。
妖怪は、文字の通りあやしいもののけと書いて、妖怪です。得体のしれないものなどはすべて妖怪になってしまうというわけです。
妖怪は、すべてを表していると考えるといいかもしれませんね。
妖怪は、時間を選ばずに出てくるとも言われていますが、多いのは黄昏時(たそがれどき)です。
黄昏を古くは誰そ彼といい、誰かいそうだけど、薄暗くてよくわからない状態であれは誰?という様子から来ています。
魔物に会いそうな時間帯という意味で、逢う魔が時とも呼ばれているそうです。妖怪が出やすい場所は山、川、海、道路、古い屋敷などです。
< 妖怪の種類 >
- 天狗
山に住んでいるとされ風を起こしたり歩く人へ石を落とす。
- 猫又
しっぽが二つに分かれている化け猫。長生きをした猫の分身であり魔力を持っている。
- 傘おばけ
古い傘のおばけであり悪いことは特にはしない。人をただ驚かすだけ。
- 一つ目小僧
山に住んでいるとされ特に悪い子とはしない。人を脅かすのが得意。
- 小豆洗い
川に住んでいる。小豆を洗う音を立てて人間を引き寄せる。川に落とす。
- 座敷童
古い屋敷に住み着き物音をたてたり走り回ったり微笑んだりする。悪い妖怪ではなく家を幸せにさせてくれる家の神様。
- 河童
川に住んでいる。川を渡ろうとする人を引き込み、尻子玉を抜く。
お化けと幽霊と妖怪の使い分け

幽霊が、一番わかりやすかったと思います。
ろくろ首や口裂け女は人間の姿をしていますよね。口裂けおんなは、元々人間だった女性が、生きているときに嫌なことがあって口が裂けてしまい、妖怪になってしまいました。
妖怪は、実は亡くなったものではなくて、生きているもののことを言います。ちょっとわかりずらいですが、使い分けがそれぞれあるということがわかりましたね。それも本当に出てきたら怖いのは同じです!
まとめ
いかがでしょうか。
今回はお化け、幽霊、妖怪の違いについてまとめてみました。
お化けは、人間ではないけれど薄気味が悪いもののこと、幽霊は元は人間だったけど亡くなってからあの世へ行けず、現世へ残ってしまったもの、妖怪は亡くなっているものではなくて、怪しい姿で人を脅かしたりするものです。
みなさんどれが一番怖いかは人それぞれだと思いますが、筆者は生きている人間が一番怖いと感じています。なぜなら、お化けや幽霊や妖怪並みに、上司や奥さんが怖いというのも事実ですよね( ゚Д゚)。
余談にはなってしまいましたが、今年の夏は怖い話やテレビを見たときに、少し見方が変わると思うので、もっとひやひやして面白くなりそうですね。