皆さんは、時の記念日はご存知でしょうか。毎年、6月10日です。
毎日決まった時間に起きて、ご飯を食べてお仕事に出かけるということは、当たり前になっていますが、もしも時間を把握できるものが無かったら? 時間がなかったらどのような生活になっているのでしょうか。
交通で使うバスの渋滞や会社の取引先での待ち合わせ、幼稚園の送迎バスなど生活に支障が出てきてしまいますね。
今回は、そんな時の記念日とは一体なんなのか? 由来や意味を紹介します。
お子様に簡単に説明して、家族みんなで、再度時間の大切さを共有してみましょう。
時の記念日の由来は?なぜ6月10日なの?

時の記念日には、どんな由来があって、どうして6月10日なのか気になりますね。
その由来は、天智天皇が始まりだとされています。
天地天皇が、日本で初めて設置をした水時計の漏刻(ろうこく)が時を刻んで鐘を打った日が、6月10日でした。
水時計とは、容器に水が流れるようになっており、水面の高さの変化によって、時間を計測する仕組みのものになっています。
日本書記には、「漏刻を新しき台に置く。初めて候時を打つ。鐘鼓を動かす。」と記されております。
日時計といって、夜には使用できない時計に次いで開発されたものになります。
日時計は夜は時間を計れませんが、水時計は夜も時間を正確に把握できることから重宝されたといいます。
時の記念日の意味は?

時の記念日の意味は、時間の大切さを大切にするという意味を持っています。
時の記念日には、時計がないと、日ごろの生活にどう響いてくるのかなどを、小さな子供たちに実際に時計を作りながら教えている学校もあります。
現在の時の記念日には、1999年から福島県のおおたかどや山標準電波送信所から、40KHZの電波出日本の標準時間を、全国に一斉に発信しており、ずれてしまった時計を治したり時間に遅れている時計を直す試みがあります。
時間を守るということは、当たり前のようになっていますが、時計がないと正確な時間を守ることは不可能ですね。
その為にも、時の記念日には、いつも当たり前のように行動している時間をも守る、ということも考えなおすことが大切です。
時の記念日は、時間を大切にするという意味はもちろんですが、過ぎ去った過去の時間をもう一度考えてみる日、という意味合いも強くなっています。
時の記念日は、今までに過ごしてきた楽しかった思い出や、これからの未来の時間を、家族や周りの人と話し合う機会でもあるのですね。
いつ時の記念日が制定されたの?

時の記念日が制定されたのは1920年です。
東京天文台と生活改善同盟会によって、時間の大切さを意識してほしいという趣旨で制定されました。
その1920年、大正9年の当時は、時間が正確に把握できる時計がなく、昼と夜を区別するという大まかなものでした。
水時計が開発され、時間に正確さをもって行動して生活の改善、合理化を図ろうと日本国民に呼びかけが始まりました。
近代化が進む中で、時間を正確に把握して行動するという目的は、日本の未来を変えようとする動きでもあったわけですね。
子供への簡単な伝え方は?
お子様に時の記念日を伝える際には、このように説明してあげるといいでしょう。
「○○ちゃん、くんは時の記念日って知ってる? 6月10日の今日は日本で初めて時計が鐘を打った日なんだよ。
朝7時に起きてご飯を食べたり、夜の9時にはおやすみなさいってお布団に入って寝るよね。
時間に合わせてご飯を食べたり出かけたり、寝たりしているよね。
もし時間がなくなっちゃったら何時に食べたりお出かけしたり寝たりすればいいかわからないよね。
それだと困ってしまうよね。時計はみんなの時間を教えてくれる大切なものなんだよ。
今日はそんなみんなをいつも助けてくれる時計のお誕生日の日なんだよ。」
こんな感じで、日ごろの生活を例に出してお話ししてあげましょう。子供も時間の大事さを把握してくれるでしょう。
おわりに
いかがでしたか?
大正前には時間が正確に分かるものがなかったのは、驚きです( ゚Д゚)!
その当時は、まだバスや車などもなく、混乱は起こらなかったのかもしれませんが、現在の日本に時間が無くなってしまったらとても不便ですよね。
改めて時間があるということ、時計の存在に感謝をしなくてはいけないです。
時の記念日には、時間の大切さをお子様にわかりやすく伝えた上で、これまでの思い出を家族みんなで話し合ったり、昔のアルバムをみて、楽しんでみたりするのもいいですね。
お子様の将来の話などもしてみては、いかがでしょうか^^。