3月3日と言えばお雛様。また、ゴールデンウィークになると潮干狩りですよね。
一年に一度の女の子にとっては一大イベントともいえるお雛様ですが、その際よく食べられているのがはまぐりのお吸い物です。
お雛様以外でも、二枚の殻が重なり合うことから、夫婦円満を表すと言われており、祝いの席ではよく食べられています。
こりこりした感触に、はまってしまい、老若男女共に大好きな食べ物でもあると思います。
そんなはまぐりには、どんな栄養素があるのか気になりませんか?
今回ははまぐりの栄養素や、はまぐりの知られざるすごいパワーをご紹介していきたいと思います。
この記事の目次です
はまぐりの主な栄養素と効能は?

はまぐりは、ミネラルやビタミンなどの栄養素を殻の中に閉じ込めた、非常に栄養素の高い食材なんです。ではどのような栄養素が入っているのでしょうか。
- 亜鉛
はまぐりに含まれる亜鉛は、肝機能を回復させてアルコールの分解を進めてくれます。
飲酒前に摂取することによって、二日酔いになりにくくなります。ちなみに亜鉛は、ビタミンCと一緒に摂取することで吸収率があがり、より効果を得ることが出来ます。
- アスパラギン酸
アスパラギン酸は、体内の老廃物を体外に排出し、疲労回復、不眠症などの改善に効果が期待できます。
マグネシウムやカリウム、カルシウムのミネラルを体全身に運ぶ役目も担っています。よく疲労回復を目的としたドリンク剤に使用されていることが多く、スタミナが増加する効果があります。
- タウリン
はまぐりだけではなく、貝類に多く含まれているタウリンですが、肝機能を強化してくれる効果があります。
二日酔い予防として、はまぐりのお味噌汁などを飲むことで、タウリンがアルコールを分解し、二日酔いになりにくくなります。
他にもコレステロールを低下する働きがあります。
- グルタミン酸
グルタミン酸は、うまみ成分として知られている栄養素ですが、このグルタミン酸は脳の神経細胞の栄養素となる成分の一つで、脳の活性化を促しストレス除去をしてくれます。
体の中にアンモニアの侵入を防ぎ、体外へ排出する働きもあります。
- ビタミンB12
ビタミンB12は、正常な神経伝達物質を保つほか、睡眠に重大に関わるメラトニンの物質をコントロールする働きを持っています。
不足してしまうと手足のしびれが出たり集中力の低下、不眠症状に陥ります。
ビタミンB12が不足し、アドレナリンやセロトニンといった成分の分泌が正常に行われないと、イライラが増えてしまい鬱になってしまうことも少なくありません。
精神安定剤ともいえるほど、大きな効果を期待することが出来ます。
はまぐりには、このように健康維持をしていくためには必要不可欠ともいえる豊富な栄養素を、持ち合わせていることがわかりましたね。
滋養強壮効果があるよ!
はまぐりに含まれているタウリンは、エナジードリンクにも含まれていますが、疲労回復効果、滋養強壮効果を大きくもたらします。
貧血を改善してくれる栄養素として知られる鉄分は、精力剤にも使用されている成分でもあります。
鉄は、精子を作り出すときに必要な成分であり、ヘモグロビンが不足してしまうと酸素が体の中を上手くいきわたらないので、体を動かすことが出来なくなります。
タンパク質と一緒に摂取することで吸収率があがり効率よく摂取することが可能となります。
生活習慣病に効果効果あり!

貝類は、元々脂質が少ないですが、はまぐりは貝類の中でも脂質が特に少なく低カロリーです。
グルタミン酸、グリシン、アルギニン、アラニン、コハク酸、タウリンなどの旨み成分が豊富に含まれていますので、低カロリーなのに味はしっかりとしていて、食べたときに味付けを必要としないので、濃い味付けになりにくく、結果的に塩分の減少に繋がりやすいです。
食事の味付けを日ごろから濃くしてしまうと、塩分を多くとりすぎてしまいコレステロール値や血圧増加、動脈硬化を進行させてしまう恐れがあります。
はまぐりは、味が単体でもしっかりとするので濃い味付けは防げそうですね。
さらに、タウリンは血圧を正常に保って血中脂質を改善したり、肝機能を高めて解毒作用を促進する役割があります。
日頃の生活習慣予防、生活習慣病になってしまってからの食事改善には優れている食材と言えます。
美肌効果あり!

はまぐりに含まれる成分のひとつにグリシンがありますが、このグリシンは筋肉を強くする働きをし、肌の潤いや、張りを保つなどの美容効果があることが分かっています。
体の中の組織を支えるコラーゲンの30%は、グリシンを成分として形成されているといわれています。
さらに亜鉛は、ニキビや肌荒れを防いでくれる効果があります。
はまぐりのおすすめの食べ方は?
はまぐりを食べるときは、シジミやあさりと同様、砂抜きをする必要があります。
貝が吐いた砂を再度吸わないように、ざるで底上げし窒息しないように頭部分が少し出るくらいまでのところまで、塩分に浸すようにしましょう。
塩分濃度は2~3%がちょうどいいですよ。
ある程度時間を置くと、砂をはいてくれますので、水で貝と貝をこすり合わせるような形で汚れを流していきます。
塩分を濃くしてしまった場合には、水に1~2時間ほどつけておけば塩抜きが出来ます。
お味噌汁にして食べると、旨み成分を豊富に摂取できるのでおすすめです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
はまぐりに、生活習慣病や美容に効く栄養素や効能があるとは、知りませんでした。特にお酒大好きな方には、必須の食材ですよね^^。
料理で使う際に、気を付けたいことは、砂抜きや、塩抜きをやらないと、いざ食べる際に、「ジャリ!?」「しょっぱい!!」という事にもなりかねませんのでご注意を・・・。
はまぐりを食べて、健康維持や美容効果を高めましょう^^!
こちらの記事もよく読まれています