寒暖差アレルギーって聞いたことありますか?
アレルギーっというから、アレルギーの一種ではありますが、あまり聞いたことのない人が多いと思います。
あまり知られていないために、どんなアレルギーなのか、どんな症状なのか気になるところです。
もしかしたら、当てはまる方もいるかもしれません。今回は、寒暖差アレルギーの症状や原因、対応策などもまとめてみました。
この記事の目次です
寒暖差アレルギーとは?

寒暖差アレルギーとは、激しい気温差によって生まれるアレルギーのことです。
例えば、暑い日から急に寒い日になったりと、季節の変わり目などに急に体がアレルギー反応を起こしてしまうのです。寒暖差アレルギーは、気温の変化が激しいときに起こりやすいです。
寒暖差アレルギーは、普段からあまり運動をされていない方や成人女性がなりやすいといわれています。もちろん体質や遺伝も大きくかかわってくるそうです。
また、寒暖差アレルギーは「アレルギー」と名前がついていますが、実はアレルギー物質によって症状が起こるわけではありません。
医学的には、「血管運動性鼻炎」と呼ばれるもので、原因にアレルゲンはないのです。
どんな症状?

具体的に寒暖差アレルギーとはどんな症状を表すのかといいますと、
- 温度差が激しいときやほこりが多いところで鼻水やくしゃみがよく出る
- 風邪をひいたわけでもないのに風邪のような症状(鼻水が止まらなくなったり、くしゃみが繰り返し出るなど)
がよく起こりやすい方は、寒暖差アレルギーの疑いがあります。
鼻水の色でもわかることもあります。風邪の場合は、白血球がウイルスと戦ったあとのものが鼻水として出てくるのですが、それは黄色っぽい鼻水です。
寒暖差アレルギーの場合はウイルスが出ないので、黄色にはならず、透明な場合が多いです。
不安定な気持ちのときも、起こりやすいと言われています。
自律神経との関係が深い寒暖差アレルギーは、気持ちが情緒不安定になっているときに自律神経の誤作動によって発症してしまします。
自律神経が乱れると、精神的にも不安定な状態が続いてしまいます。
風邪でもないのに鼻水がよく出る、でも黄色ではないしとても気分がイライラしたりする、怒りっぽいなどの症状がでたときは、寒暖差アレルギーを疑ったほうがいいかも知れません。
どういう時に発症するの?
基本的に寒暖差が激しい季節や、物にふれたときなどに症状が現れやすいのが特徴です。
- 暖かい場所から寒い場所へ移動したとき
- とても熱いものを口に入れたとき
- とても冷たいアイスなどを口に入れたとき
- 冷たい空気を吸ったとき
などです。
食べ物でも発症するのは驚きですが、急に口に刺激物を入れたときに体が対応しきれくなり、アレルギー反応がでてしまうのです。
原因はなに?
寒暖差アレルギーには、花粉や食物アレルギーなどの原因物質はありません。寒暖差が原因で自律神経が不調をおこすことが原因です。
自律神経の不調は、自分でどうにかしようと思ってもできない神経な上に、脳と連携し、痛みを伝えていたり体の働きを調節したりしているので、自律神経がくずれてしまうと体に影響が出てきます。
その崩れたバランスの中で、寒暖差の刺激が加えられると体にアレルギーのような症状がでてきます。
アレルギー性鼻炎との違いは?
アレルギー性鼻炎ととてもよく似た症状のため、自分で判断するのは難しいですが、病院で検査の結果、アレルギーの原因となる物質が特定できない場合に、血管運動性鼻炎(寒暖差アレルギー)という診断になることが多いです。
じんましんや、かゆいときはどうすればいい?

寒暖差アレルギーは、自律神経の乱れによって発症する病気というものは分かってもらったと思いますが、急に気温の高い場所にいったり、低い場所に行ったりした際に、くしゃみや鼻水がでてしまうことの他に、皮膚にじんましんの症状やかゆみがでたりする場合もあります。
現在では室内でも発症する方も多く、冷暖房器具の調節次第で発症したりしなっかったりもあります。
寒暖差アレルギーで引き起こされた寒冷湿疹のかゆみ対策はこのような感じでしてください。
- 寒暖差を出来るだけ少なくする
シンプルですが一番効果絶大です。
部屋の中にいる場合は冷暖房器具の調節をうまくして、外に出る場合は上着をもっていったり、冬であれば女性の場合はスカートなどはくのをやめて暖かいズボンにしたりと、とにかく中と外との寒暖差をなくすことに努力しましょう。
- 素材にこだわった服を着る
ちくちくした素材の服は、寒冷湿疹で敏感になった肌へもっと攻撃してしまう元になります。
普段着ないレース素材やモヘヤのセーターなどはかゆみ倍増になってしまいますので綿などの素材にこだわった服を着るようにしましょう。
- ストレッチをしてみる
筋肉をつけると体全体が熱を持つため急な温度変化には強くなります。
しかしなかなか筋トレは難しいという女性も多いのはずです。寝る前にアロマなど焚いてリラックス状態でストレッチしてみると体が温まり自律神経も整えてくれます。
この上記の方法を一度お試しください。でも仕事がらずっと外にいなければいけない、デートで外出が多いという方は皮膚科にいって塗り薬や飲み薬をもらうのもひとつの手です。
薬を処方されて飲んだり塗ったりして一時的に症状はおさまりますが、寒暖差アレルギーの場合はあくまで対処法はないので、再発してしまうとうことはあります。
ですので、日ごろから適度な運動をしたりと対策を心がけるといいと思います。
くしゃみや鼻水がでて鼻づまりが長く続くとどうなる?

呼吸をする際は、口と鼻を使い呼吸しますが主には鼻を使って鼻呼吸をします。鼻づまりが長く続いてしまうと、口で呼吸してしまいがちになります。
ちなみに、鼻呼吸は・・・・
- 菌やウィルスを出来る限り除去した状態の空気が肺に送られる
- 空気を温め、加湿したりしてくれる
- よい睡眠がとりやすい
など、メリットがあります。
逆に、口呼吸の場合ですと・・・
- 空気と一緒に吸った際の菌やウィルスが直接喉や肺に影響する
- 風邪を引きやすくい
- 口内が乾きやすい、唾液が少なくなり細菌が増える
- 虫歯などになりやすい
- 寝ている際にいびきをかいたり、無呼吸になりやすい
などのデメリットがあり、体調を崩しやすくなります。
鼻水がたくさんでて、鼻がムズムズするときは「鼻うがい」をぜひやってみてください。それだけでくしゃみや鼻ずまりが解消され口呼吸の回数も減ってくるはずですよ。
鼻の症状と自律神経の関係はあるの?
寒暖差アレルギーは、血管運動性鼻炎と呼ばれ、7℃以上の気温差による刺激などで、鼻の粘膜の血管を広げてむくみなどを引き起こし、アレルギー症状へと繋がっていきます。
自律神経ととても関係があり、寒いときは体温を保持し、暑いときは体温を逃がす役割がある自律神経ですが、その働きがすんなりと対応できるのは気温差が7℃までと言われています。
自律神経がみだれたりすると、寒暖差アレルギーを引き起こしやすくなります。
寒暖差アレルギーの対策方法

寒暖差アレルギーは、ウイルスに感染したり特定のアレルギーがあるわけではないので治療薬などはありません。
しいていえば、自律神経の乱れからくるものとされているので、自律神経を正す薬などが有効的です。
薬では治せないため、予防をして、寒暖差アレルギーになりにくいからだを作っていくことが大切だということになります。予防対策のポイントをまとめてみました。
- 寒暖差をなくす。少なくする
急に寒くなったり、熱くなったりする温度差が激しいときに発症するので、日ごろから温度差が出ないように心がけるというものです。
例えば冬から春に変わる気温が安定していない時期は上着を持って歩き、いつ寒くなってもいいようにしたり、脱いだりするのがいいと思います。
- 筋肉量を増やす
体に筋肉をつければ体内である程度熱をもっていれば寒い外にいっても急激に体が冷えたりすることもないです。筋肉をつけることで多少の温度差にも対応できることがわかります。
- 食生活の改善
これは寒暖差アレルギーに関わらず、すべての病気などにも言えますが、食生活を見直すということは体にとって一番なのです。
体を温めるには普段からショウガや、にんにくなどの香辛料を食べると保温効果が高いのでいいそう。
現代には、手軽で美味しいジャンクフードは血液の循環を悪くし血行を詰まらせてしまうので、あまりおすすめではありません。
自宅で野菜、肉、魚とバランスの取れた正しい食生活をすることで体への負担も減ります。
- 自律神経を整える
寒暖差アレルギーは、自律神経の誤作動から引き起こされるので自律神経を整えることはとても大切なことです。
自宅で簡単に自律神経を整える方法は、お湯を浴槽にたっぷりと張り、ゆっくりと入浴することです。これだけでも、とても効果が期待できるんです。
お風呂の温度は熱すぎず、冷たすぎない人肌程度38度~41度くらいが目安です。
よく熱くないとお風呂に入った気がしないという人がいますが、あまり熱いお湯だと逆に興奮してしまって自律神経の働きに影響してしまうので気をつけましょう。
これらの方法でぜひ自律神経を整えて、寒暖差アレルギーになりにくい体にしていってください。
仕事がお休みの日は、家でのんびりだらだらと過ごすというだけでも自律神経を整えたり、リラックスしたり、体力回復に繋がるので寒暖差アレルギーになりにくくなるかもしれません。
あとは、しっかりとした運動、食事をとって、休めるときにはしっかりと休んでください。
おわりに
寒暖差アレルギーによる寒冷湿疹のかゆみは、筆者も経験してつらかった記憶があります。
いまでも、冬の時期はおしゃれより体を守る!といった感じです。他にも急に寒い部屋に行かない、運動をしたりする、服の調節をうまくするなど対策を心がけてみるとだいぶ症状は少なくなりました。
他にも血行の循環をよくする商品(ネックレスやブレスレット)なども見つけて、毎日首にしていたところ、症状がほとんどなくなったこともあったのでおすすめです。
治療法はないのか・・と諦めず、努力すればだいぶ症状もよくなるので、一緒に頑張りましょう。皆さんの症状も早く落ち着けばいいですね。