風邪を引くと関節が痛くなった・・・という経験をしたことはありませんか?
痛みがあまりひどくなく、さほど気にならない程度でしたらいいのですが、眠れないほどの症状が出てしまう場合もあります。
風邪を引いたときに関節が痛くなる原因の理由はなんでしょうか。今回は原因と治し方についてお伝えします。
風邪の時になぜ関節が痛くなるの?

まず風邪を詳しく説明していきたいと思います。
風邪は正式名称「かぜ症候群」と呼び、原因が80%以上の確率でウイルス感染による発症です。
主なウイルスは、ライノウイルス、コロナウイルスで、RSウイルスやアデノウイルスなども中には含まれています。
風邪の初期症状は、鼻水が出たり、咳やくしゃみがとまらない、喉が痛むなどの症状が現れてきます。熱が出たり頭痛を伴う場合もあります。
では、なぜ風邪を引いてしまうと関節が痛くなってしまうかの原因ですが、体内にウイルスが入りこんでしまうと発痛物質であるブラジキニンというものが生まれます。
この物質が、知覚神経を刺激し、関節痛が起こると言われています。
ウイルス感染以外でも関節痛は起こりますが、喉の痛みや鼻水などの症状が出ている場合は、風邪が原因で関節が痛くなっていると考えられます。
風邪の関節痛の治し方は?

風邪の症状が収まってくるにつれ、関節痛も自然となくなっていきます。痛みを感じなくなってきます。
ウイルス性の風邪の場合は、体を静かに休め水分補給、栄養がある食べ物を摂取することを心がければ自然に治ります。
痛みが強く出た場合は、鎮痛剤を服用することも可能です。
しかし風邪が治らないうちは一時的な痛みの緩和であって、痛みが完治したわけではないのであくまでも強い痛みが出た場合のみ服用するのがいいでしょう。
一番は、風邪の早期治療を目指し、自然に治るのを待つのがいいと思います。
高熱が出た場合や、薬を飲んでも関節痛の症状が強くでている場合は、医療機関を受診することをお勧め致します。基本は、風邪を早期で治すことです。
- 安静にする
休養をとるのが一番です。疲れている体は免疫力も下がりがちですので風邪の悪化に繋がります。睡眠時間をいつもより長くし体を少しでも休めることに重点を置きましょう。
- 加湿をする
風邪のウイルスは乾燥を好みます。鼻やのどの粘膜の機能も低下してしまうためウイルスが増殖してしまいます。風邪がひどくなってしまうと、関節痛にも響いてきます。
部屋の湿度は常に50%程度を保つようにし、乾燥しない部屋づくりを心掛けましょう。
加湿器をかわなくても部屋に洗濯物を干したり、洗面器に水をはるだけでも違いますので乾燥気味だと感じたらぜひ試してみてください。
湿布を貼ったら治るの?
よく関節が痛くなったら湿布を張ると楽になると思いがちですが、関節痛はウイルスで引きおこるものですので関節痛に湿布を貼っても効果はさほど期待できないでしょう。
使用時は冷たく感じられ、冷却反応で関節痛が和らいだと感じてしまいますが、気分的なものですので関節痛に直接効果があるわけではないようです。
医学的な根拠もありませんのでわざわざ湿布を貼る必要もありませんね。関節痛を治すにはやはり風邪を早く治す方法が一番ですね。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
風邪の関節痛は、ウイルスと戦うための防御反応だったのは驚きでしたね。
風邪かな?と感じたらまずは体をゆっくりと休めて安静を心がけるようにしてください。これが一番です!
ビタミン、たんぱく質は風邪に効果的なのでいつもよりもバランスの取れた食事をするのも早期治療のひとつですね。
脱水症状を防ぐために温めたスポーツドリンクを摂取するのも効果的です。日ごろから風邪を引かないように予防をしましょう。