「千歳飴って何?」子供から聞かれたらなんて答えますか?
七五三の日に、神社にお参りに行くともらえるのが千歳飴ですが、皆さんは意味や由来はご存知ですか?
最近は、写真だけでお参りをしない方も増えているようですが、神社でお参りをして飴をもらいにいくのにはちゃんとした理由があるです(#^.^#)。ぜひこの機会に覚えておきましょう!
今回は、そんな千歳飴の意味や由来、子供向けの簡単な説明の仕方をご紹介したいと思います。
千歳飴の意味や由来は?

千歳飴は、七五三のときに食べるものですが、その由来は江戸時代ごろからできたものだそう。
浅草の飴売り職人さんが、紅白の長い飴を長寿を願う縁起のいいものとして売りに出したことがきっかけです。
江戸時代ごろは、小さい子供の死亡率がとても高かったため、長寿ものを売りに出しました。
七つまでは神のうちという言葉があったくらいですから、子供の死亡率は現在に比べものすごく高かったことがわかります。
千歳飴は、子供の健やかな健康と、長生きをしてほしいという親の願いが込められた大切な食べ物なんですね。
千歳飴の千歳は長寿のたとえでよく使われる鶴と亀にちなんだものです。「鶴は千年、亀は万年」と縁起のいい言葉から来ています。
では、なぜ飴なのでしょうか。飴職人さんから発祥した他にも、昔は砂糖がとても貴重な物でした。
金平糖や砂糖菓子を口に出来るのもあまりない時代でしたので、千歳飴はかなり贅沢な食べ物です。
贅沢な千歳飴を七五三という特別な行事のときに与えることによって、貴重な栄養を補ってほしい、また高価な食べ物なのでそのありがたみを分かって食べてほしいという願いが込められているそうです。
そして飴の長さも実は関係があるんです。どうしてあんなにも細くて長い飴にわざわざしたのかといいますと、細く長く生き続けてほしいという願いが込められているからです。
サイズは直径14.5mm、長さは1メートルほどと、ほんとに細長い形状です。
最近では手作りで祝う方も多いようなので、機会があればぜひご家庭で作ってお祝いしてもよさそうですね。
千歳飴の袋のデザインの意味は?

千歳飴の袋は細長い袋で寿という文字、鶴や亀、松竹梅が書かれているのが特徴ですね。
実はこの袋のデザインにも、健やかな健康を願うというちゃんとした意味があるんです。
鶴と亀は長生きのシンボルマーク。松竹梅の花模様は松や竹は冬でも青々としていること、梅は冬に花を咲かせることから健康を意味しています。
寿の文字はだれが見ても分かるように「めでたいこと」を表すときに用いますよね。
これらの意味があって、飴とセットで千歳飴というように言われ現在に根付いていきました。
千歳飴の食べ方は?
千歳飴の食べ方ですが、一般的には年の数だけ食べるのがいいそうです。
地域によっては、そのまま一本食べるのが正しいという地域もあるようなので、地域ごとに合わせて食べるのもいいでしょう。
昔は贅沢品で特別な日にしか食べれないものでしたので、長寿を願いたくさん食べさせていたそうですが、案外量が多いんですよね。
お子さんの年齢、体調などを考慮して食べさせるのがいいかもしれません。
しかし、何本もあの量を食べるのは大人でも無理ですよね。でも年の数だけは食べさせてあげたいという方は千歳飴をアレンジして食べるのがおすすめですよ。
千歳飴を牛乳で溶かし、粉ゼラチンとバニラエッセンスを加えた千歳あめプリンはおやつとしても食べれますので、余った千歳飴のアレンジにはぴったりです。
子供向けの簡単な伝え方は?

お子様に説明する際にはこのように伝えるといいですよ。ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、七五三を知らない場合はこんな感じで説明してあげてください。← 七五三さんの軽い説明 「七五三は7歳、5歳、3歳になった子の成長をお祝いするもので神社にお参りしにいくことを言うんだよ。」などで構わないと思います
「千歳飴って聞いたことある?七五三のときに、いつまでも健康に長生きして成長できますようにって食べる細くて長い飴だよ。
白と赤ですごいかわいい飴なんだよ。○○ちゃん・くんは○歳だから○本食べるともっともっと健康に長生きできるんだって。
食べれなかったら無理しなくても平気だからお願いを込めて食べてね。」
このような感じでわかりやすく説明しましょう。またもらったとき袋を実際一緒にみて袋の意味と一緒に説明するのもいいかもしれませんね。
「この鶴さんも亀さんもお花もこのちょっと難しい文字も全部○○ちゃん・くんが健康にこれからも育ってくれますようにって願いが込められているものなんだよ。」
と説明してあげてください(#^.^#)。
おわりに
いかがだったでしょうか。
七五三に関連するこちらの記事もおススメです。
ちなみに、千歳飴を残してしまって他のものに加工する場合、仕方ないかもしれませんが、なるべく折ったりきったりするのは縁起があまり良くないといわれていますので、控えるほうがよさそうですね(#^.^#)。
切ったり折ったりしないと何も使えない!!と思いがちですが、溶かすことは問題ありません。
プリンもそうですが、シチューやカレーなどに溶かして入れてもコクと甘味が出て、まろやかになって美味しいので、ぜひ千歳飴が残った場合は参考にしてみてください。