「残暑見舞いって何?」
子供から聞かれたら、なんて答えますか?
毎年夏がやってくると暑中見舞いや残暑見舞いを
お世話になっている方に送るという方は多いと思いますが、
よく考えてみると残暑見舞いってなんだ?
って思ったことありませんか?
暑中見舞いは夏の暑い季節の挨拶状というのはわかりますが、
残暑見舞いは残りの夏の挨拶・・?と少し疑問になりますよね。
今回は、残暑見舞いの意味や由来をご紹介したいと思います。
実は間違って送っていた!!なんてことがないように
ぜひ参考にしてみてください。
お子様に聞かれたときに簡単に伝える方法も
まとめてみましたのでご覧ください。
残暑見舞いの意味は?

残暑見舞いとはそもそもなんなのでしょうか?
残暑見舞いは残暑のころにいつも自分が
お世話になっている方を見舞うことです。
季節の挨拶状のようなものですね。
残暑見舞いはなかなか終わらない暑さを見舞うもので、
相手の健康を気遣うもの。手紙や品物を贈る方が多いようです。
よく暑中見舞いと残暑見舞いの違いが分からないという方がいますが、
暑中見舞いは一年で最も暑さが厳しいとされる
7月19日~8月7日頃までの日付をいいます。
その年によって日付がかわりますので
チェックしておいたほうが無難です。
残暑見舞いの由来は?

残暑見舞いは身分制度がはっきりと置かれた
江戸時代前後にできたとされています。
一年を上半期と下半期の二つに分け、その節目に目上の人に
あいさつ回りをするという風習が昔からあったことから、
お盆の贈答習慣へと繋がっていきました。
贈答を持ち、あいさつ回りを行うのは
昔も今も変わらないスタイルですね。
江戸時代では武家仲間、親族、近所の家を
元旦から一月の末まで毎日回り続けた人もあるようです。
里帰りの際にご先祖様にお供え物をもっていくようになったから、
という由来も中にはあるようです。
それが現在では手紙だけで済ませるようになったのが暑中見舞いです。
理由は、明治時代に入るとはがき郵便配達がはじまったのをきっかけに、
遠くに住んでいる人には手紙であいさつをするようになり、
それが遠方以外でも挨拶状を贈るになっていったためです。
年を重ね年賀状や暑中見舞いなどへと変化していきました。
暑中は夏の最も暑い時期に自分がお世話になった相手の健康を
気遣う目的で出されますが、梅雨明けから立秋までに出すのが一般的で、
それを過ぎると残暑見舞いという形で出すことになります。
現在では8月7日を過ぎると残暑見舞いになります。
お盆の贈答習慣はお中元という形で今もなお受け継がれていますが、
お中元の時期を過ぎると暑中見舞いとして送り、
暑中見舞いの時期を過ぎると残暑見舞いとして贈るというようになっています。
なお、お中元の時期は、住んでいる地域によって違いますので、
贈り物をする際は、今一度確認が必要です。
お中元の時期っていつ?どんなマナーがあるの?
もちろんお中元を贈り合う習慣がある場合は、
暑中見舞い、残暑見舞いは出さなくても大丈夫です。
暑中見舞いを相手からもらったけど出してなかったので
お返しとして出す場合です。
8月7日~9月7日の前日までが残暑見舞い期間なので
残暑見舞いとして出すときはくれぐれも気をつけましょう。
子供への伝え方は?
お子様に残暑見舞いってなに?
ときかれたらこう答えましょう。
「残暑見舞いというのは、いつもお世話になってる人に
暑い夏が続いてるけど体は大丈夫なのかな?って
出すお手紙のことだよ!○○ちゃんももうすぐ秋がきそうなのになんでこんなに暑いの?
って思う時あるでしょ?それをお手紙っていう形にして、
暑い日も続くけどお互いに頑張りましょう!
暑い夏が過ぎてもこれからもよろしくお願いしますねって、
意味で贈るお手紙のことを残暑見舞いっていうんだよ。」
このような感じで伝えてあげると、
わかりやすくて納得のいく説明になるかと思います。
暑中見舞いと残暑見舞いの違いは言っても、
分からないかもしれませんのであえて説明はしなくてもいいかもしれません。
● 残暑見舞いはどういった理由から贈るのか。
● 誰に贈るものなのか。
といった内容をしっかりと説明することが大事です。
小学校中学年~高学年くらいのお子様には、
暑中見舞いと残暑見舞いの違いを教えてあげる
いい機会なので学べると思います。
その際には暑中見舞いと残暑見舞いの意味の違い、
日付をしっかりと説明してあげるといいと思いますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、残暑見舞いの意味や由来と、
子供への簡単な伝え方をまとめてみました。
私自身も暑中見舞いと残暑見舞いの違いがよく分からなかったのですが、
去年、暑中見舞いをいただいたときあれ?
今って暑中見舞いの時期なのかな?
って思ったことがきっかけで調べることにしました。
すると相手側からきた暑中見舞いはやっぱり残暑見舞いだったのです。
私自身は特には気にしませんでしたが、
確かに送ってきてくださるのはとてもありがたいのものの、
間違った送り方をすると相手に失礼になってしまう場合もあるので
季節の挨拶には十分気をつけましょう。