「子供の日にどうして菖蒲湯に入るの?」
子供に上手に説明できますか?
子供の日と言えば・・・・・・
・ 鯉のぼり
・ 兜や刀
・ ちまきや柏餅
・ 菖蒲湯
が思い浮かびます。
それにしても、なぜ子供の日に、
菖蒲湯に入るようになったのでしょうか?
筆者も詳しくなかったので、調べてみました。
今回は、菖蒲湯に入る意味や由来、
子供への伝え方などをお伝えします。
皆さんの参考になればうれしいです。
この記事の目次です
子供の日に菖蒲湯に入る意味は?

菖蒲湯とは、菖蒲の葉や根を入れて沸かしたお風呂のことです。
この菖蒲湯はどうして子供の日に入るのでしょうか。
中国から伝わったものとされ、中国では季節の変わり目は、
体を壊しやすいという言い伝えがあり、
菖蒲湯に入ったり飲んだりする文化がありました。
端午の節句は、春の時期で体を壊しやすい子が多かったので、
この中国の文化を取り入れ始まったといわれています。
菖蒲湯が伝わる前から日本では田植え前の「五月忌み」では、
厄災を祓ったり、浄化する作用のある菖蒲の葉や、
蓮(ヨモギ)を軒に挿して悪いものを追い払うという風習があり、
菖蒲には厄払いの効果があるものと昔から考えられておりました。
そして、江戸時代には、
端午の節句の恒例行事として広まったそうです。
ある地方では端午の節句ではなく、
「菖蒲の節句」と呼んでいるところもあるみたいですよ。
子供の日に菖蒲湯に入る由来は?
端午の節句は、鎌倉時代に入ると宮廷での行事も、
なくなりかけていきます。
武士が中心だったこの時代は菖蒲は勝負、
尚武→武士を重んじるという意味のごろ合わせから、
菖蒲湯は武士たちの間で多く広まり再びブームとなります。
そして庶民の間にも広まり、現在でも長きにわたり、
この風習が受け継がれているわけです。
武士の家庭だけではなくすべての子供の邪気を払い、
無病息災を祈るために菖蒲湯に入ることが伝わったようです。
子供への簡単な伝え方は?
子供への説明は簡単にわかりやすくしましょう。
子供へ伝わりやすい部分だけ伝えてあげるのがポイントです。
例えばこんな感じです。
「子供の日に菖蒲湯っていうのに入るよ!
この菖蒲湯はね、○○くんや他の子供たちみんなが、
病気やけがをしないで健康に育ちますようにって、
お願いを込めて入るといいんだよ。ほらこれが菖蒲っていって(実物を見せながら)、
これをお湯の中に入れると菖蒲湯の完成だよ!」
無病息災で健康に育つことが、
伝わるように説明してください。
また、子供の日ってなに?ってもし聞かれたら、
「子供たちが元気に大きくなれるように願う、
お祭りの日」と説明してあげてください。
菖蒲のことについてもっと聞きたいって言ってきた場合は、
後日図書館などに行って、
菖蒲の意味を一緒に調べてみるのもいい経験になりますよ!
菖蒲湯の効能や効果は?注意点はあるの?

菖蒲湯の効能はかなりあります^^!!
例を挙げますと、
特に大人に多い多い原因の・・・・・
・ 肩こり
・ 神経痛
・ リュウマチ
・ 血行促進
・ 腰痛
・ 冷え性
・ 筋肉痛
などに効果があります。
また消毒効果も高いようです。
菖蒲にはアザロンやオイゲノールといわれる、
精油成分が多く含まれており、
体の病を和らげることが分かっています。
香りもリラックス効果があると言われています。
少し独特な香りなので好き嫌いが分かれるかも・・。
収穫がちょうど節句の時期と重なるため、
年中菖蒲湯に入れるわけじゃないそうなので、
せっかくの端午の節句は、大人も菖蒲湯で、
ゆっくりつかって癒されたいですね。
そして赤ちゃんをお持ちのお母さんは、
一緒に入っても平気なのかと気になりますよね。
結論からいいますと一緒に入れても全く問題ありません。
ただ一つ気をつけてほしいのは、
菖蒲の葉が赤ちゃんの肌荒れに、
影響するかもしれないということです。
大人でもそうですが肌が弱い人は、
かぶれたりする恐れもあるので、
必ず葉を取り出してから入浴するのが一番だと思います。
そしてせっかくの菖蒲湯だからといって、
長風呂にしてしまうと赤ちゃんがのぼせてしまうので、
いつも通りの時間で洗ってくださいね!
菖蒲湯の作り方は?
気になる菖蒲湯の作り方をご紹介します。
➀ まず菖蒲をそのまま入れる方法
● 湯沸しの場合
束ねておいた菖蒲を水のうちから入れて、
高めの温度で沸かします。
● 給湯式の場合
新しいお湯などの場合は、束ねて置いた菖蒲を、
水が入ってない状態から入れ高めの温度で給湯します。
どうして高めの温度なのかといいますと・・・
香りが倍増するからです。
入浴する際には、少し時間をおいて、
冷めたら入るのがベストですよ!
菖蒲は葉の部分から香りが強く出ます。
茎の部分は血行促進、保湿効果もあるので、
根茎ごと一緒に入れてしまいましょう。
② 菖蒲をそのまま入れない方法
● 菖蒲を細かく刻み、
使わないハンカチやガーゼで包みます。
● そして輪ゴムをします。
● その後洗面器に作った菖蒲を入れて、
お湯を注ぎます。
● 10分くらいそのまま置き、
色づいたものをお風呂の中に入れます。
そのまま入れるより、香りや色味は薄くなりますが、
繰り返して二回ほど使えたりするので便利ですよ!
小さいお子様がいる方などはこの方法だと安心ですよね。
二回目は洗面器に入れずに、
そのままお風呂の浴槽に包んだ菖蒲ごといれると、
効果がより出ますよ。
ちなみに菖蒲の葉は頭に巻くと、
頭がよくなると言われていますので、
肌荒れの心配がないお子様には頭に巻き付けてあげて、
「こうすると頭よくなるんだってよ」と、
言ってあげるのもいいかもしれません^^。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、子供の日に菖蒲湯に入る意味や由来と、
子供への簡単な伝え方についてまとめてみました。
子供の日について、こちらの記事もおススメします。
簡単にまとめますと・・・
■ 菖蒲湯に入る意味や由来は・・・・
・体調を崩さないようにするために菖蒲湯に入った。
⇒中国の厄払いの一種で、季節の変わり目は、
体を壊しやすいという言い伝えがあったため。・もともと日本でも「五月忌み」で厄災をはらい、
邪気払いの力がある菖蒲の葉や、
蓮を軒に挿して悪いものを追い払うという風習があったので、
菖蒲には厄払いの効果があるものと昔から考えられていた。上記より時代が過ぎるにつれ、江戸時代に続く武家社会では、
端午の節句の恒例行事として広まっていった。
昔からの風習や伝統行事を見ていると、
子供の成長や子を思う気持ちは、
昔も今も変わらないですね。
家族皆さんで素敵な子供の日をお過ごしください!
子供は元気が一番です^^!