「立夏って何?」
子供から、聞かれたらなんて答えますか?
大人であれば、何となく漢字からでも推測して、
言うことは可能ですが、いざ、子供たちに伝えるには、
なかなか難しいものですよね^^;。
筆者もあまり詳しくなかったので、調べてみたところ、
立夏と八十八夜の話も繋がってきたので、
良い勉強にもなりました^^;。
今回は、立夏の意味や由来と、
子供への簡単な伝え方について伝えします。
2018年は5月5日です。
皆様のお役に立てれば嬉しいです。
立夏の意味や由来は?

日本では季節の節目を表す言葉がたくさんあります。
立夏というのもその中の一つで、立つ夏は二十四節気の一部で、
昼や夜の長さで季節を区別する意味を持っています。
(二十四節気については次の項目で詳しくご紹介したいと思います。)
夏が立つと書くので夏なのでは?と思いますが、
季節のことではなく夏を感じる時期を表すもので、
春分と夏至の真ん中にあり、カレンダーでは、
立夏から立秋の前日までが夏というようにとらえられています。
なので五月上旬に始まる立夏は、夏じゃないじゃん!と、
お考えでも暦では夏扱いというわけです。
もうすぐ夏が来るので、暑くなるよ!と、
お知らせをしているようなものです^^。
二十四節気の意味は?
まず二十四節気とはいったい何なのかということですが、
これは春夏秋冬の四季をさらに六等分したもので、
その区切りの日につけられた名前です。
元々、平気法や時間分割法では冬至を計算のもとにし、
1太陽年を24等分した15日ごとに設けていました。
今では定期法が主流になり、春分点をもとに、
黄道を15度ずつ24分点に分けて、
この点を太陽が通り過ぎるときを二十四節気としています。
各節気の期間は15日と決められていますが、
毎年同じ日にちとは限らないので、
カレンダーなどで確認することをおすすめいたします!
それぞれの節気についてご紹介したいと思います。
■ 立春 2/4頃
二十四節気のはじまりの節気です。
暦上では春扱いとされ決まり事などの基準になっていきます。
旧暦では立春前にお正月があったので、
立春は春の訪れと共に一年のはじまりでもありました。
二月なのですが「春」という形になります。■ うすい (雨水)2/19頃
雪から雨に変わり、降り積もった雪が溶け出す頃、
という意味を表しています。■ けいちつ(啓蟄)3/6頃
啓蟄の意味は、土の中で冬眠をしていた虫たちが、
地面に顔を出すことを表しています。
生き物たちが活動を開始することを意味しています。■ 春分 大体3/21頃
昼と夜の長さが同じくらいになる日です。■ せいめい(清明)4/5頃
万物がけがれなくいきいきしているという意味です。
お花見シーズン時期ですね。■ こくう(穀雨) 4/20頃
農作物が潤うことをさしています。■ りっか (立夏) 5/6頃
この日から立秋の前日まで暦では夏扱いです。■ しょうまん(小満)5/21頃
天気も気温もいい日が続き、
草が生い茂るように成長するという意味です。■ ぼうしゅ(芒種)6/6頃
穀物の種をまき始めましょうという意味です。
梅雨に入ってくる時期なのでムシムシする時期ですね。■ げし (夏至) 6/21頃
一年で最も昼が長い日です。
日本では梅雨と重なり、
日照時間が短いのであまり感じることが出来ません。■ しょうしょ (小暑) 7/7日頃
暑中見舞いを出す期間とされています。■ たいしょ (大暑) 7/23日頃
夏が本格的にやってくるという意味です。■ りっしゅう (立秋) 8/7日頃
暦では秋扱いです。
立春を栄に暑中見舞いから残暑見舞いに変わります。■ しょしょ(処暑)8/23日頃
暑い夏が収まってくるという意味です。■ はくろ(白露) 9/8頃
草花に朝もやが付き始めるという意味です。■ 秋分 9/23日頃
昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。
この日を境に日が短くなっていきます。■ かんろ (寒露) 10/8日頃
冷たい露がおり始めるという意味です。■ そうこう (霜降) 10/23日頃
早朝に霜が降り始めるという意味です。■ りっとう (立冬) 11/7日頃
暦では冬扱いになります。
植物が枯れ始めてきます。
段々と冬の準備が始まります。■ しょうせつ (小雪) 11/22日頃
雪はまだまだ多くないという意味です。■ たいせつ (大雪) 12/7日頃
本格的な冬のはじまりです。■ とうじ (冬至) 12/22日頃
代用が最も低い位置にあって、
一年で一番夜が長く昼が短い日です。■ しょうかん (小寒)1/5日頃
寒の入りと言われ寒さの始まりを意味します。■ だいかん(大寒)1/20頃
二十四節気の最後の節気です。
これを最後にまた次からは春ということになります。
子供への伝え方は?

子供への説明は年齢にもよりますが、
まずは簡単になんのことをあらわしているのか、
説明してあげましょう。
「立夏は夏が始める季節のことだよ。」
年齢が低いお子様はこれだけでも充分伝わると思います。
夏はまだ来ないけどカレンダーでは夏になるということを、
しっかりと伝えてあげてください。
生き物が活動を始める時期でもありますので、
それに関連づけてお話しされるのもいいかもしれませんね。
二十四節気のことを詳しくお話ししたいのであれば、
下記の感じはいかがでしょうか。
二十四節気っていうのは太陽を元に計算していてね、
一年の春、夏、秋、冬の四つの季節を、
もっと細かく六つに分けたことだよ。ほら数えてごらん春=6、夏=6、秋=6、冬=6
全部足すと24になるでしょ?
これが二十四節気っていうものなんだよ。
とこんな感じで説明してあげてください。
そして、上記でお伝えした、24節気の意味を伝えられたら、
わかりやすいですよね。
混乱するような場合は、初めの説明でも充分だと思います!
夏が来る準備というのがキーワードです。
八十八夜って何?

八十八夜とは、立春から数えて八十八日目のことを指します。
毎年同じ日ではないのですが、
だいたい五月のゴールデンウイーク中にやってきます。
八十八夜の意味は雑節のことです。
雑節とは昔の人々が季節の変わり目を、
知るために使っていたもので、
節分やお彼岸などが雑節にあたります。
八十八夜はその中の一種です。
八十八夜は春から夏に変わる境目で、
天気がよく安定している時期といわれており、
歌にもされているほどですね。
農家にとって八十八夜は大切な時期です。
八十八夜の別れ霜という言葉があり、
この時期から霜が降りなくなるため、
種をまきはじめるという重大な季節でもあったためです。
ちなみに種をまいたのに気温の変化で霜がおり、
ダメになってしまうことを八十八夜の忘れ霜というのだそうです。
ではなぜ立春から八十八日目を八十八(夜)というのかといいますと、
明治5年に改暦が行われたためです。
以前は月の満ち欠けで計算していたものの、
太陽をもとに計算される太陽暦に変更になり、
明治以前に使われていた雑節では、
立春から88回目の夜と考えていたので八十八(夜)になりました。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は、立夏の意味や由来と、
子供への簡単な説明の仕方についてお伝えしました。
暦上の時機と実際に私たちの生活で感じる季節感に、
若干のずれと言いますか、微妙に違いますよね。
ただ、日本に昔からある暦から、季節を感じることが出来るので、
昔からの風習も大切にしたいですね^^。