「初詣ってどういう意味?」
子供からこういう質問をされたら、
ちゃんと答えられますか?
毎年、なぜか年末をバタバタしながら、
新年を迎える筆者です・・・。
今年こそは、落ち着いて迎えたいところです。
大晦日のゆく年くる年を見ながら、除夜の鐘を聞くと、
一瞬は、今年も終わりだなぁと感傷的になりがちな筆者ですが、
すぐに、新年がやってきます。
年が明ければ、皆さんも初詣にお出かけになると思いますが、
実際のところどういう意味があるのか、ご存知ですか?
今回は、初詣の意味や由来と、
子供への簡単な伝え方についてお伝えします。
これで、子供から聞かれても、一安心ですね。
初詣の意味は?

初詣とは、年が明けてから初めて参拝する行事のことです。
一年間の感謝と、新しい年の無事を祈願するもの。
しかし、お願いごとをするだけのものではないのです。
自分の心の汚れを落とし、年が明けると共に、
新しい一歩を踏み出す決意の場でもあるんです。
初詣の由来は?

日本には昔から「年籠り(としごもり)」の風習がありました。
これは一家の長が、大晦日から元旦にかけ氏神様社に籠り、
去ってしまう年と来年がいい年であるようにと、
お願いをする風習のことです。
これが今でいう除夜の鐘や、元旦の朝にお参りする元日参りとされ、
この元日参りが、初詣の最初ではないかといわれています。
江戸時代までは、元日参りは“恵方参り”と呼ばれており、
その年の恵方にある神社でお参りをし、
その年の幸せを祈るというものです。
明治時代に入ると初詣は、氏神様や恵方に関係なく、
お寺や神社などで参拝する人々が増えてきました。
現在でもそれは変わりなく、家の近くの神社やお寺などで、
参拝する方が多いですね。
子供へはこう伝えよう
お子様に「初詣行くよ!」といったら、
「初詣ってなあに?」と聞かれたら、
頭で分かっていても説明するのが案外と難しいですよね。
そんな時の為にお子様にも分かるように、
こんな感じで伝えてみてください。
「初詣っていうのはね、一年間家族みんなが、
健康で無事だったことを感謝して、
神様にありがとうございましたって報告して、
また次の年もみんなを見守っててください。って、
神様に伝えるために行くんだよ。お参りの前に、お賽銭箱っていうお金を入れる所があるんだけど、
これは神様にみんなが幸せだったので、
ほんの気持ちですがどうぞ、神様受け取ってください。って、
意味でお金を神様に渡すんだよ。その後にカランカランっておっきな鈴を鳴らしてお参りするんだよ。」
とこんな感じでお話ししてあげてください。
大事なのは“初詣”はなんのために行くのかということですので、
手を清めたりする行為や鈴は邪気を払うためのものなど、
様々な細かいことはしゃべってもピンとこないかもしれませんので、
簡単につたえてあげましょう。
お賽銭の意味は?

お賽銭といえば、お金をお賽銭箱に入れることを指しますが、
元々はお金を奉納するのではなく、
とても大切なものを奉納するのが常識でした。
主に昔は食に困らないようにとお米などが奉納されており、
「散米」と呼ばれていたのです。
そこから時代は貨幣の時代になり、
ものではなくお金を入れることで、
奉納という形に変わっていったとされます。
そして初詣は、一年間の無事を報告し感謝する意味と、
来年も幸せでありますようにと願うものですが、
お参りするのは基本的には神社でもお寺でも構いません。
お寺でもお賽銭箱があるところがベストですね。
お賽銭の意味を説明するとこんな感じです。
● 五円玉→ ご縁がありますように
● 45円→ 終始ご縁がある
このように言われています。
(二重にご縁がありますようにという意味で、やりがちですよね。)
これは本来タブーなんだそうです。
意外ですよね!
遠縁を連想させるという意味で、
お賽銭の際には10円は入れないほうがいいのだそうです。
ちなみにお賽銭の使い道ですが、
集まったお賽銭は神社の神主さんが回収し、
神社の修理や管理などに使われるそうです。
毎年たくさんの人々のお参りを支えるには、
お賽銭は必要不可欠な存在なんですね。
初詣のルールとかあるの?

初詣での作法は何かあるのかと思う方もいらっしゃいますよね。
きちんと覚え、お参りしたほうがなんだから、
もっといい年に出来るような気がします。
まず、初詣にいつまでにいったらいいか、
ということからお伝えいたしますね。
正月三が日にお参りすることを「初詣」と呼びます。
1月7日の松の内までのお参りのことを「初詣」と考える方も多いようですが、
普通は正月三が日で「初詣」なんだそうです。
除夜と元旦の二回お参りをすることは、
「二年参り」と呼ぶんだそう。
そして、初詣に行った際の作法もお話しいたします。
ぜひ作法どおりやってみてくださいね!
1. 手、口を清める。
2. 神社の鳥居をくぐる前に軽く会釈をすする。
3. お水舎と呼ばれる手や口を清める所があるので、
ひしゃくで水をすくい、右手でひしゃくをもち左手から洗います。
4. その次に左手に持ち替え右手を清めます。
5. また右手に持ち替え左手で口をゆすぎます。
6. 最後にひしゃくをゆすぎ元の場所に戻します。
これがお参りをする前の一通りの手順となります。
次にお参りです。
1. まずお賽銭箱にお賽銭をいれます。
2. 鐘を鳴らします。
これは邪気を払うために鳴らすと言われています。
鳴らすのは二、三回くらいで構いません。
3. 二拝二拍手一拝をします。
⇒ 二回お辞儀をし二回手をたたき、
去年の無事を伝え来年もいい年にできるようにお願いし、
最後に一回お礼をするということです
4. お参りが終わって鳥居を出る前に一礼をします。
これで終わりです。
案外知っているようで完璧にできている方は、
少ないのではないでしょうか。
最後の鳥居での会釈は・・・・
「これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました。」
という神様に敬意を表すものなので、
特に大事なので忘れずに行いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、初詣の意味や由来についてと、
子供への簡単な伝え方をまとめてみました。
初詣は、一年の始まりに今年もお願いしますという気持ちで、
すごく気持ちがいいです。
お参りも、お願いするだけではなく、その夢が叶うよう、
自分自身の努力をして、実現したいですね。
今年一年、素敵な年になりますように!