「門松(かどまつ)って何?」
子供から、こういうことを聞かれたら、どう答えますか?
お正月になるとスーパーや家の前に並ぶ「門松」ですが、
なんで飾るんだろうってふと思ったことはありませんか?
別にわざわざ飾らなくても鏡餅もあるし、
お正月は家族みんな一緒にいて幸せだし、
そもそも門松ってなんだ?!ってなりますね。
しかし、門松をかざることにはちゃんとした意味があるんです。
今回は、門松の意味や由来などをご紹介したいと思います。
子供への簡単な説明の仕方もご紹介したいと思いますので、
意味を知ったうえでお子様と一緒に飾ってみると、
いつもと違ったお正月を過ごせると思いますよ!
ぜひご覧ください。
門松の意味は?

なぜお正月に門松を飾るのかといいますと、
門松は神様の安息所として神様が宿る場所である、
というように考えられています。
また、神様が下界におりてくるときの目印としての役割もあるそうです。
門松は元々「歳神の依代」と言われており、
「お正月様」「若年さま」「歳徳神」などと呼ばれ、
お正月に家々に迎えられる神のことを指します。
ちなみに、昔はお正月の神様である歳神様が、
白髪で福相の老人だと考えられていました。
この老人が大晦日に子供たちに会いに行って、
お餅(今でいうお年玉)をあげるというように言われているので、
歳神様からの御利益を受けるためにも、
門松を飾るということはとても大切なものなのです。
門松の由来は?

門松の由来ですが、唐代の中国で長寿を象徴する松を、
門松に飾ったことからきています。
日本で初めて門松が扱われるようになったのは平安時代だそうで、
新年に松の木を持ち帰る風習が出来たからです。
なので、メインはあくまで松なので、
松のみを玄関に飾る家庭もあるらしいです。
そして、門松のイメージといえば松の他に竹ですね!
門松に竹が追加されるようになったのは、
いまだに分かっていませんが仮説によると、
竹が斜めにとがらせた形をしているのは、
徳川家康が始めたそうです。
三方が原の戦いで武田信玄に敗れ、
生涯で唯一の負けをした家康は、
「次こそは信玄を斬ってやる」という思いを込めて、
竹をあの形にしました。
竹を斜めに切った「そぎ」と呼ばれるタイプの他に、
真横に切った「寸胴」というタイプのものがあるようです。
なぜ門松と呼ぶの?
門松は別名で、「松飾り」「飾り松」「立て松」と、
様々な名称で呼ばれています。
正月の家の門前に立てるものなので「門松」と、
呼ばれるようになったのではないかという一説もあります。
丈の高い松や太い松、小さい松などが使用されます。
子供への伝えかたは?

子供への伝え方で大事なポイントをまとめました。
● なぜ飾るのか
● 門松を飾ることによって神様から
ご利益がうけられるということ
● 大事なのは竹じゃなくて松ということ
この三つを抑えて説明するといいと思います。
例えばこんな感じで説明してみましょう。
「門松って言うのはねお正月飾りの中でも、
最も重要な役割があるんだよ。お正月に歳神様がそれぞれのおうちに行って、
来年はもっとよくなりますように!
これからのことがうまくいきますように!って、
いうことを約束してくれるすごい神様が来るんだよ。このおうちには門松がないからお呼びじゃないのかなって、
神様が思っちゃって素通りしちゃうから、
家族みんなが幸せになるためにも門松は必ず飾ろうね!門松は、基本的には竹と松の飾りなんだけど、
竹が買えないときもあるでしょう?
だからね、大事なのは松のほうだから松だけ飾ってもいいんだよ。門松は神様の目印っていうことなんだよ。これで分かったかな?」
とこんな感じで思いっきり簡単にまとめて話してみてください。
門松を一緒に飾ることに納得が出来るはずですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、門松の意味や由来と、
子供への簡単な説明の仕方についてお伝えしました。
門松の飾りの意味などについてはこちらをご参照ください。
なにげなく今まで飾っていたりしたのですが、
意外と深い意味があったなんて驚きですね!
意味を知って飾ることによって、
昔から代々門に飾る意味の重みを知ることが出来ますね。
ちなみに、アパートなどの場合は門松のポスターや、
それっぽいミニチュア門松でも効果はあるみたいなので、
ぜひこの機会に飾ってみてください。
歳神様は、なんか少し変わってる門松だなあと、
思うかもしれませんが飾ることに意味があるのでいいと思います。
それでは来年もいい年になりますように!!