新盆や初盆で準備する事とは?

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この記事の所要時間: 620

新盆や初盆で準備する事って何?
「何をすればいいのかな?」

こんな疑問を持った方ませんか?

お盆と言えば、祖父や祖母の家に家族で行って、お墓参りして、
いろんな親戚やいとこに会ったり、おいしいもの食べたり・・・。
こんなところでしょうか。

それに引き換え、新盆や初盆は、なくなった方の初めてのお盆ですので、
いつものお盆より大切にお迎えしたいところ。

そんな初めて迎える、新盆や初盆での準備することなどを
まとめてみます。

準備しておきたい初盆や新盆のこととは?

新盆 初盆 準備3

新盆や初盆は、故人が亡くなって初めてのお盆ということで、
例年のお盆よりも手厚く供養する習慣があります。

そのため、何かと準備が必要なのですが、
ギリギリに準備をすれば思わぬトラブルの原因に
なるのは言うまでもありません。

故人や故人と親交があった方々に失礼とならないように、
余裕があるスケジュールで準備を進めましょう。

決めなきゃいけないこととしては・・・・

① 日程をお坊様と決める
② 個人の関係者に連絡
③ 会食の手配
④ 返礼品を選ぶ
⑤ 精霊棚の準備

となります。さっそく見ていきましょう。

日程をお坊様と決める

初盆は、故人の親戚や親しい知人友人を呼んで、
法要を行うことが多いですが、
人を招く以上、まず日程が決まらなければどうにもなりません。

お盆は7月13日から16日、または8月13日から16日なので、
初盆の法要はこの期間のどこかで行うことになります。

ただ、この期間にお坊様に法要してもらうご家庭が集中するので、
お寺によってはお盆の期間にお坊様が来られないかもしれません。

お盆の法要の日程は、できるだけ早い時期から、
お坊様と相談して決めておきましょう。

故人の関係者に連絡

日程が決まったら、初盆の法要に招く、
故人と親交があった方々にお知らせします。

基本的には、1ヶ月以上前から知らせるのがマナー。

出欠の確認が必要なので、初盆の法要を案内状を送付して、
参加の可否をはがきで返信してもらう方が丁寧ですが、
最近は家族葬も増えています。

それにともなって、初盆もごく親しい人たちの
小規模な場合も増えていますので、
規模によっては電話で1人1人確認しても良いでしょう。

会食の手配

初盆に限らず、法事はお坊様によるお経と、
参列者の焼香を終えると、参列者と故人の家族と皆で食事をします。

これは、参列者へのおもてなしという意味もありますが、
思い出話に花を咲かせて故人を偲ぶ意味もあります。

自宅で食事をするにせよ、お店を予約するにせよ、
初盆の法要となればある程度まとまった人数の会食。

必要なスペースや食べ物がかなりの量になりますので、
手作りするにせよ、お店の物を食べるにせよ、
予約しておくなど、前もって準備が必要です。

ご高齢の人がいる場合は、和食が食べられるように
配慮しておくと親切ですよ。

返礼品を選ぶ

返礼品は、初盆に来てくれたお客様にお渡しする引き出物の他に、
香典返しなどもあります。

初盆の法要では、2000円から3000円ほどの
品物を用意するのが一般的です。

百貨店や葬儀を執り行った場所でも選べるので、
参列者のお好みや、こだわりに合わせて準備しましょう。

葬儀社を通して選ぶと、余った品物は回収してくれる、
などのサービスがあることもあるので、
相談してみてもいいかもしれません。

精霊棚の準備

精霊棚とは、盆棚とも呼ばれ、先祖や新盆を迎える故人の霊を
お迎えするため、お盆の期間だけに用意する特別な棚です。

階段状になっており、位牌やお花、お供え物等を飾り付けます。

お盆に用意するお花の代表であるホオズキは、
提灯のような見た目から、明かりを頼りに帰ってくる霊たちが
迷わないようにとの意味があります。

初盆の時だけ用意する、白提灯も同様です。

故人が初めてのお盆で、自宅に帰ってくるにあたり、
すぐに家が見つけられるように願いが込められています。

そして、おなじみの盆飾りがキュウリの馬と、ナスの牛。

キュウリの馬は早く此岸に帰ってくるように、
ナスの牛はゆっくり彼岸へ戻っていくように、
との祈りが込められています。

「故人や先祖の霊ができるだけ長く家にいてくれたら」、
という生者から故人への思いを感じますよね。

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初盆の準備は宗派によって異なるの?

新盆 初盆 準備5

新盆を大切に過ごすというのは、どの宗派も同様ですが、
お経や盆飾りなど細かい部分で、違いがあります。

ここでは、初盆の準備に関わる精霊棚のお供え物を中心に見ていきましょう。

真言宗

真言宗は、素麺やフルーツ、野菜の煮物等の精進料理を、
すぐに食べられる状態でお供えします。
もちろん、お箸やお茶も合わせて準備しましょう。

曹洞宗

御霊膳、フルーツ、お菓子の他、故人が好きだった
嗜好品等の食べ物のお供えをします。

そして食べ物の他に、明かり、水、お香、花の5種類の
基本的なお供えを全て準備します。

浄土宗

浄土宗はお供えする物は、曹洞宗と同様。
しかし、精霊棚の土台の上にマコモのござを敷くのが特徴です。

日蓮宗

日蓮宗は、一般的なお供えの他に水の子という食べ物を用意します。

水の子とは、キュウリやナスをサイコロ状に細かく刻み、
研いだお米と清水をお皿や蓮の葉に盛ったもの。

彼岸で飢えて苦しい思いをした故人の霊が、
食べやすいようにとの配慮が表れています。

浄土真宗

浄土真宗は、もともと亡くなった人は、
阿弥陀如来の計らいで成仏すると考えられているので、
お盆に霊が家に帰ってくるという考えがありません。

そのため、お盆だからと言って、特別に何かを用意することはなく、
小さな高坏にご飯を盛った仏飯くらい。

故人の霊が迷うこともないので、提灯も必要ありません。

しかし、それでも故人のために何かを準備したいと思うのが人情。
現在は、あまり宗派によって厳しい戒律というものもないので、
他の宗派のように初盆だけは精霊棚を用意するというケースもあります。

初盆・新盆を準備しながら思うこと

新盆 初盆 準備6

私たちは、毎日めまぐるしい忙しさの中で生活しています。

故人にどれほどお世話になっていようとも、
日々の生活の中で、故人のことを思い出すことは稀。

亡くなってから、月日が流れれば流れるほど、
思い出す機会は失われます。

これまで説明した通り、宗派によって初盆の過ごし方や、
用意するものは少しずつ異なります。

地域や家ならではのスタイルも入れれば、
もっと細かく分類されるでしょう。

しかし、根本の「故人をしのぶ」という思いは同じ。

方法は違えども、故人に思いを馳せ、
心を込めて供養することが、最も大切なことでしょう。

初盆は、故人が彼岸へ旅立ってから初めて家に帰ってくる時期。

日々の生活に追われながら、初盆の法要やお供え物の準備は
大変かもしれませんが、故人のことを思い出しながら、
心を込めて進めていきたいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、新盆や初盆で準備する事を簡単にまとめてみました。

新盆や初盆は?を知りたい方や子供への説明に悩んでいる方には参考になりますよ。
新盆や初盆とは?意味は?子供への簡単な説明は?

思い出してみると、筆者が子供のころ、祖母が亡くなった新盆は、
両親がバタバタと連絡や、手配などをしていたのを覚えています。

その頃は、「なんかやってるなぁ~」としか思いませんが、
大人になって、自分がその立場になると、「何やればいいんだ~?」と
考えてしまいます。

新盆や初盆に限らず、一年に一回、必ずやってくるお盆の時期には、
家族みんなで集まって、故人の昔話、皆の話をしながら、
楽しく過ごしたいものですね。

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奥さん・子供・かわいい犬の父親をやっています^^。 毎日の生活の中で、実際に子供からの突然すぎる質問や、聞かれて困った事をそのまま記事にしたり、好きな事を書いています。