「新盆?初盆って何?」
「新盆をどうやって子供に伝えようか?」
こういう悩みをお持ちの方いませんか?
社会人にとって、夏の貴重なお休みであるお盆休み。
お盆のまとまった休みを利用して、帰省や旅行で、
家族の思い出作りをする、ご家庭も多いでしょう。
お盆は毎年やってくるので、ある程度過ごし方は決まっていますが、
新盆や初盆となれば話は別。
新盆や初盆だからこそ用意するものや、
することはたくさんあるのです。
盆を迎える前に、子供と一緒に新盆について、
理解を深めておきたいですね。
今回は、新盆や初盆の意味や子供への説明について
まとめてみます。
新盆や初盆とは?

故人が亡くなり四十九日を終えた後、1番最初にやってくるお盆のこと。
亡くなってから四十九日を迎えるまでにお盆が過ぎた場合は、
翌年のお盆を新盆や初盆とするのが一般的です。
因みに、呼び方は・・・
新盆は「にいぼん」
初盆は「はつぼん」
と呼ぶことが多いですが、
新盆に限っては「あらぼん」や「にいぼん」と呼ぶことも。
もともと、お盆はなくなったご先祖様の霊が、
家に帰ってくると考えられています。
そのため、毎年親戚が集まったり、
ご先祖様たちを迎える準備をしたりしますが、
新盆に限ってはさらに丁寧に準備をします。
というのも、故人が彼岸に旅立って、初めてのお盆ということで、
特に手厚く供養する習慣があるからです。
親戚や親しい知人や友人が供養にいらっしゃることもありますし、
逆に故人と親交のあった方々を招いて
お坊様にお経をあげてもらうこともあります。
このように、お盆はお坊様も繁忙期なうえに、
どのご家庭も帰省など、仕事がなくても忙しい時期です。
新盆に法要を行おうと予定を立てる場合は、
できるだけ早い時期から準備にとりかかる必要があります。
そして、新盆には、故人の霊が迷わないように、
目印として白地に家紋が描かれた新盆用の提灯も用意します。
このように、新盆は故人をお迎えする準備や、
お客様の対応などなにかと忙しくなります。
例年のお盆のように、レジャーや旅行と
いうのは難しいかもしれません。
新盆や初盆とは?初盆の過ごし方は?

四十九日から初盆までは故人の親戚や親しい人たちを招いて、
手厚く供養するのが慣わし。
細かな部分は宗派や地域によって異なるかもしれませんが、
一般的な初盆の流れを紹介します。
7日
七日盆は、なぬかぼんと呼び、お盆の準備をする日。
昔は、お盆に備えて仏具や心身を清める日でしたので、
女性の髪を洗うと定められていましたが、
現在はドライヤーや水道の整備で、
ほとんどの人が毎日体や髪を洗っているので、
心身に関しては特にすることはありません。
現在では、仏壇やお墓、仏具の掃除をするくらいですね。
12日
12日は、古くは草の市とも呼ばれ、お盆のお供えに
必要な物を販売する市が開かれていたことに由来します。
お盆の入りの前日ということで、現在でも12日から精霊棚を用意し、
盆棚の蝋燭や仏花、ご供養膳等を用意します。
何せ故人が亡くなって初めて帰ってきますから、
精霊棚も丁寧に飾りつけます。
細々とした物を用意することになるので、
買い忘れに注意したいですね。
また、お盆に用意する仏花は特別に盆花と呼ばれ、
ホオズキやキキョウ、ハギの花が一般的です。
13日
13日はいよいよ盆入りで、ご先祖様がお帰りになる日。
故人たちを迎えることから、迎え盆とも呼ばれています。
盆では、故人が道に迷わないように13日から提灯を灯します。
新盆では柄付の提灯と合わせて、新盆だけの白提灯も灯します。
最近では安全性を考えて、提灯用のライトも販売されているので、
お子さんがいるご家庭にはオススメです。
14日と15日
お盆の真ん中の2日間は、お盆の期間でもメインにあたります。
ほとんどのご家庭が、この2日間のうちに、
初盆の法要だけでなく、お墓参りも行います。
親戚や、故人の親しい知人友人の方々も、
お盆の中で最も忙しい日なので、
新盆用の法要はできるだけ早くお知らせします。
最低でも1ヶ月前には知らせるようにしましょう。
お坊様も繁忙期になるので、
できるだけ早くお盆の法要をお願いします。
16日
お盆の最終日なので、故人の霊を送ることから、
送り盆と呼ばれる日。
故人の霊を再び彼岸に送る、送り火を炊く習慣もありましたが、
現在では火災の心配がありご家庭ではほとんど行われません。
因みに、新盆用の白い提灯は、盆が終わってから処分します。
子供への説明は?
お盆は毎年過ごしていても、初盆とは毎年あるものではありません。
お客様がたくさん来たり、家族が慌ただしく準備に
奔走している様子を見ると、
新盆とは何か興味を持つこともあるでしょう。
お子さんがある程度、大きいのであればこれを機会に、
お盆の説明も合わせて行いたいですね。
「お盆っていうのは、亡くなった人が天国からお家に、
一時的に帰ってくる期間を言うの。この前亡くなった○○さんも帰って来るんだけど、
天国から初めてお家に帰って来るから初めてのお盆で、
新盆や初盆って言うんだよ。お盆のときだけ飾る提灯も、亡くなった人たちが
迷わずに帰ってこれるように用意するの。亡くなった○○さんは、天国から初めて帰って来るから、
ご馳走や飾りをいっぱい用意して、
皆で賑やかにお迎えしようね。」
と伝えましょう。
古来から伝わる仏教の行事ですから、
細かな決まりや言い伝えはたくさんありますが、
あまり細かいことを話しても混乱してしまいます。
心を砕く日というポイントが伝われば十分ではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、新盆や初盆の意味と、
子供への簡単な説明の仕方をまとめてみました。
大人でも、なかなか機会がないと分からない新盆や初盆。
ちなみに、お盆については、こちらの記事も必読です!
お盆の時期はいつ?地域によって違うの?
お盆とは?意味は?子供にも分かりやすい説明は?
新盆や初盆で準備しておきたいことについては、こちらをご参照ください。
新盆や初盆で準備することは?
小さい頃から、お盆の事は何となくわかっていても、
いざ、自分が大人になって、その場面に遭遇しても、
何をしたらいいのかなと悩んでしましますよね。
子供への説明も細かい事は抜きにして、簡単に伝えられれば
問題ないと思います。
皆様の参考になれば幸いです。