「梅雨前線って何?」
よく、天気予報やニュースで聞くけど、
イマイチ分からないって方いませんか?
筆者もよくわからない一人です^^;。
まぁあまりジトジトの雨の続く梅雨の時期は気分的に
いやだなぁ~と思いながら過ごしています。
それにしても梅雨は何となくわかりますが、
前線って?になっちゃいますよね。
今回は、自分自身の勉強の為にも調べてみました。
参考になれば幸いです。
この記事の目次です
梅雨前線とは?仕組みや特徴は?

そもそも前線とは・・・・
冷たい空気の塊である寒気団と、暖かい空気の塊である暖気団が
触れ合う部分のことを呼びます。
南部にある小笠原気団が触れ合う前線のこと。
◆ オホーツク海気団は、湿度が高く冷たい高気圧で、6月~9月頃に活動します。
◆ 小笠原気団とは、暖かく湿った高気圧で、5月~10月に活動します。
暖気団は、寒気団とぶつかり合うと寒気団の上に登って行きます。
冬場にエアコンなどの暖房器具で部屋を暖めると、
暖かい空気は上に登って行きますよね。
冬場の部屋と同じ状況が、日本の上空でも起きているのです。
そして、空気中に含まれる水蒸気量は、
気温が低ければ低いほど減少します。
小笠原気団はオホーツク海気団の上にせり上がって行きますが、
寒気によって小笠原気団の中の水蒸気が冷やされ、
空気中のチリと組み合わさって雲となります。
そして、やがて雨が降るのです。
通常、寒気団と暖気団は偏西風や季節風に流されて行くので、
似たような場所で梅雨のように雨が降り続くことはありません。
しかし、梅雨の時期のオホーツク海気団と小笠原気団は、
勢力が釣り合っているので、前線が停滞し同じような場所で、
雨が降り続けるのです。
そのため、梅雨の時期に雨を降らせる梅雨前線は、
前線の中でも停滞前線というジャンルに分類されます。
梅雨入りと梅雨明けとは?誰が決めるの?
梅雨入りとは?
オホーツク海気団と小笠原気団のバランスが
釣り合うことによって梅雨になると考えられていますが、
実はその時期というのは非常に曖昧。
現在でも、週間予報をピタリと当てることが難しいように、
寒気団と暖気団がぶつかり合っていても、それが停滞前線となり、
雨が降るかどうかの見極めは非常に難しいのです。
およそ1000kmなのに対し、梅雨前線は100km。
梅雨前線は一般的な前線の10%しかありません。
そのため、気象庁のスーパーコンピューターで計測しても、
梅雨前線がどの地域に影響するかの判断が困難なうえ、
ぶつかり合う気団の勢いは、刻一刻と変化するため、
それに伴って前線の位置も細かく変化します。
前線の周りの気団部分は高気圧なので、
晴天が続くため、予測をさらに難しくしているのです。
梅雨明けとは?
梅雨明けとは夏に向けて勢力が強まった小笠原気団が、
オホーツク海気団を北方に追いやった状態。
梅雨の中休みもあるので、梅雨入りよりも
梅雨明けの方が判断が難しいとされています。
中休みなのか、梅雨が明けたのか、判断に迷っているうちに
梅雨明け宣言のタイミングを逃した年もあるほど。
梅雨入り宣言や梅雨明け宣言は、
春の終わりから夏の初めにかけての風物詩ですが、
実は宣言は行われなくなりました。
梅雨に関わる発表は、全て気象庁によって行われますが、
数年前に梅雨入り宣言が大きく外れてクレームが集中し、
梅雨入りや梅雨明け宣言はなくなりました。
現在は、宣言の形式ではなく梅雨入り、
もしくは梅雨明けしたと「見られる」という
曖昧な表現で発表されます。
夏の終わり頃に改めて梅雨の期間を確定し、
この確定値が記録として残されます。
梅雨入りと梅雨明けの時期は?
梅雨に関する判断は非常に難しく、定義も曖昧とされているものの、
判断基準はある程度決められています。
梅雨入り時期
2日晴れた後、
その日を含む2日の雨が続いたうえ、
1週間のうちの5日以上が雨か曇り
少しややこしいですが、このような条件に見合った天気となると、
「梅雨入りしたと見られる」と発表されます。
また、梅雨とは季節を示すので、例えば
3月や4 月に雨が続いても、梅雨入りとは判断されません。
梅雨入りの時期は、
◆ 沖縄では4月後半から5月前半
◆ 関東から近畿は5月後半から6月前半
◆ 東北地方は6月
およそこれらの時期に、停滞前線の影響で、
ぐずついた天気が続くと梅雨入りと判断されます。
梅雨明けの時期
では、一方で梅雨明けとはどのような状況で発表されるのでしょうか。
何度か触れている通り、梅雨とはオホーツク海気団と
小笠原気団のバランスによって突入します。
逆に言えば、夏が近づいて小笠原気団の勢力が
強まることで、梅雨が明けるのです。
梅雨前線の影響で雨の日が2日続いた後、
その日を含む2日間晴れ、
1週間のうち5日晴れる見通しが立っていること。
これまたややこしいですが、要するに梅雨入りとは逆の状況になると
「梅雨明けしたと見られる」と発表されます。
ただ、梅雨入りの時期と同じように、
梅雨明けもある程度時期は決まっています。
◆ 沖縄では6月後半から7月前半
◆ 近畿から関東にかけては7月後半から8月初め
◆ 東北は7月後半から8月前半が一般的
とは言え、梅雨の中盤には梅雨の中休みと言われる、
晴れ間が続く期間があるので、梅雨入りよりも判断が難しいとされています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、梅雨前線とその仕組みや特徴について調べてみました。
梅雨と言うイメージから、毎日毎日雨が降っているような気もしますが、
前線の性質上、実は降っている雨量は大した量ではありません。
実は、9月10月頃の方が雨が多いほど。
梅雨の意味や、子供に梅雨の事を簡単に伝える内容はこちらを一読下さい!
梅雨時期や雨の日に頭痛で悩んでいる方への簡単に出来る方法です!
晴れたり降ったりと、天気予報もあまりアテにならない時期ですが、
晴れ間を見て予定外でもふらっと外出を楽しんではいかがでしょうか。
ジメジメと、気分が滅入りがちな梅雨の気分転換にぴったりですよ。