「ひな祭りの食べ物って何があるの?」
「どういう意味があるのかな?」
毎年、3月3日はひな祭りですね^^。
いざ、その日が近づいてくると、スーパー、デパートなどでも
ひな祭りにちなんだ食べ物や飲み物が店頭にズラーっと並びます。
でも、その食べ物や飲み物に意味がある事はご存知でしょうか^^?
筆者は、詳しく知りませんでしたので、子供に伝えるためにも、
今回は、ひな祭りの食べ物、そして意味や由来を調べてみます。
ついでに子供への簡単な伝え方も考えてみました!
皆様の参考になれば、幸いです。
この記事の目次です
ひな祭りの食べ物とは?意味は?
ひな祭りの代表的な食べ物を見ていきましょう。
ひな祭りの習慣は古いものですから、時代によって
スタイルがさまざまに変化して現在に至っています。
そのため、意外とひな祭りと関係が薄かったり、
深い意味が込められたりしていて面白いですよ^^。
◆ 菱餅(ひしもち)
ひな祭りの行事食といえばコレ!菱餅ですね。
白と緑とピンクの菱形のお餅を重ねたもので、
雛人形の段飾りでも、最前列に飾るひな祭りに欠かせない行事食。
3色にはそれぞれ、
緑 = 健康と大地
白 = 清浄と雪
ピンク = 魔除けの意味と桃の花
に見立てます。
重ね方を上からピンク、白、緑にすると、
雪の下では緑が芽吹き、雪の上では桃の花が咲く様子を表現し、
緑を真ん中にして白を一番下にすれば、
雪が溶けて大地が芽吹き花が咲く様子を表します^^。
さらに、最近では黄色やオレンジ色をつけ加えて、
4色や5色にすることも。
黄色は菜の花、オレンジ色は太陽を意味しています。
表現している細やかな情景は違いますが、
どの場合も春の訪れを意味していることには
変わりありませんので、お好みで選んでください。
◆ 桜餅(さくらもち)

桜餅は代表的な春の和菓子ですが、直接的に
ひな祭りに関係があるわけではないとも言われています。
菱餅が置物などで済まされることが増え、消費が減ってきました。
菱餅のかわりに桜餅を用意するご家庭が増えてきているのです。
菱餅は、色が鮮やかで可愛らしい見た目ですが、
鏡餅のようなもので調理に手間がかかりますし、
はっきり言ってあまり美味しくありません。
そこで、手軽に美味しく食べられる桜餅に
軍配があがったのかもしれませんね。
どうか悩んだことはありませんか^^;?
桜の葉は塩漬けにされて食べられるようにはできていますが、
風味のためでもともと食べることを想定されていません。
好みでないなら、無理せず残しても良さそうです。
ただし、桜の葉にはごく弱いですが毒性があるので、
20や30など常識はずれに大量に食べるのは止めてください。
・・ってそんな人はいないですよね。
ただ、気になるなら小さな子供には、
葉っぱを避けて食べさせても行儀が悪いことにはなりません。
◆ はまぐりのお吸い物
はまぐりを始めとした2枚貝は、もとからのペアでなければ
ぴったり合わないため、女性の純潔や、理想のパートナーに
巡り会える縁起物として好まれてきました。
特にはまぐりは平安時代から貝殻の内側に絵を描いて、
裏返して同じペアを探す今でいう神経衰弱のような遊びにも
使っていたので、桃の節句でも自然と用いられるようになったのです。
最近でははまぐりは高価なのであさりを代用するご家庭もありますよ。
◆ ひなあられ

ひなあられは、砂糖をコーティングしたピンクと緑と
白と黄色4色のお菓子です。
女の子の幸せと健康を願う日に相応しい可愛らしい色合いが特徴ですが、
もとはピンクは「命」、緑は「芽吹き」、白は「雪」を表現する3色でした。
後から黄色が加わって四季を表現することで、
女の子が1年無事に過ごせますようにとの意味が加わっています。
◆ ちらし寿司
ちらし寿司は行事食ではありませんが見た目が華やかで、
今やひな祭りに欠かせないメインデイッシュですね。
ちらし寿司の原型は、なれ寿司と呼ばれ、
魚と白飯と塩を重ねた発酵食品で、
保存がきくものでした。
時代とともに、さまざまな食材が新鮮に手に入るようになって、
わざわざ発酵させる必要がなくなり現在のようなちらし寿司が
出来上がったのです。
ひな祭り用のちらし寿司は、エビ、レンコン、豆、菜の花など
縁起がいいだけでなく春なはではの食品を加えるのが特徴です。
たくさんの具材を使って作るちらし寿司は、豪華なメニューでもあるので、
「子供が一生食べるものに困らずに、幸せに暮らせますように」との
意味があります。
歴史的な由来はなくとも、子供を思う親心は今でも変わらないのですね。
◆ 白酒
桃の節句には、もともと桃花酒というお酒を飲む習慣がありました。
日本の昔の考え方では、季節の変わり目には
邪気が貯まりやすいと考えられていました。
強い香りには邪気を祓うパワーがあると考えられていたので、
3月3日頃に咲く桃の花で作ったお酒を飲んでいたのです。
邪気なんて非科学的と思うかもしれませんが、
そもそも季節の変わり目は気温も差が激しく、
何かと体調を崩しやすい時期。
桃の節句を代表に、季節の変わり目に節目を設けて、
いつもより豪華なものを食べたのは、
栄養をつけて体調を整えようという、先人たちの知恵かもしれません。
江戸時代に入ると桃花酒よりも白酒が飲まれるようになりましたが、
白酒はアルコールが10%もある強いお酒。
当然ながら子供に飲ませるわけにはいきません。
そこで、子供たちは味が似ていて、アルコールが入っていない
甘酒を楽しむようになりました。
以上が、ひな祭りに代表的な食べ物と意味や由来になります。
子供に簡単に伝えるには?

一口にひな祭りの食べ物と言っても、様々ありますし、
説がいくつもあることも珍しくありません。
それらを全て話していては長くなってしまい、
子供が聞いていられません。
子供の質問の切り口に合わせて、説明するのがオススメです。
例えば、「はまぐりを食べるのはどうして?」と言えば、
はまぐりのことだけを説明すればいいですし、
「ひな祭りの食べ物はどんなものがあるの?」と言えば、
食べ物の種類を挙げてください。
では、子供への簡単な説明のしかたを食べ物ごとに紹介しますね^^。
◆ 菱餅
「菱餅は、ピンクと緑と白がキレイなお餅だね。
この3色に特別な意味があって、白い雪が溶けて緑の芽が出て
ピンクの花が咲く様子を表しているの。
寒い冬が終わって、春が来ることを表現しているんだよ。
それから魔除けの意味もあって、
○○ちゃんが1年元気で過ごせるように願って飾るんだよ。」
◆ 桜餅
「桜餅も菱餅と同じお餅だけど、菱餅はお正月の鏡餅みたいに飾るから、
固くなって食べにくいよね。だから美味しく食べやすくて、
桃の花と同じピンク色の桜餅を食べるんだよ。
桜の葉っぱは食べにくかったら残してもいいからね。」
◆ はまぐりのお吸い物
「はまぐりの貝殻はもともとのペアじゃないと、
ぴったり合わないの知ってる?
○○ちゃんが大人になったときに、はまぐりのペアみたいに
ぴったりのパートナーが見つかって、幸せになれますようにって
願いを込めて食べるんだよ。」
◆ ひなあられ
「ひなあられは、白と赤と緑と黄色の4色のお菓子で、
季節をイメージしているんだよ。
春夏秋冬の4つの季節を、○○ちゃんが元気に
過ごせますようにって願っているの。」
◆ ちらし寿司
「ちらし寿司はエビやレンコンや海苔、豆みたいに
たくさんの食べ物が入った豪華なお寿司だよね。
ひな祭りは、女の子の幸せと健康をお祈りする日だから、
その日に豪華なちらし寿司を食べて、
○○ちゃんがこんな豪華なご飯が
ずっと食べられるように、って意味があるの。」
◆ 白酒
「ひな祭りのお酒は昔は桃の花のお酒を飲んでたんだけど、
そのうち、白酒っていうお酒に変わったんだ。
ひな祭りの歌でも有名だね。
ただ子供は白酒飲むと体に悪いから
代わりに栄養満点の甘酒飲むんだよ。」
以上になります。
子供に説明する際に、意味などを分かっていれば、
自分流にまとめて、子供に説明するのも良いかと思います^^。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ひな祭りの食べ物と意味や由来についてと、
子供への簡単な伝え方をまとめてみました。
実際、どんな食べ物があるかは大体ご存知かと思いますが、
意味まではあまり知っている方は少ないんじゃないでしょうか?
ひな人形の意味については、こちらをお参照くださいませ。
ひな祭りの意味や由来については、こちらをお参照くださいませ。
昔も今も子供を思う気持ちは、ずっと変わらないですね^^。
ぜひ素敵なひな祭りをお過ごしください。
皆様の参考になれば幸いです^^。