「恵方巻きの方角はどうやって決めるの?」
「どうやって食べるの?」
こんな疑問を持った事ありませんか^^?
節分にはなくてはならない行事食の恵方巻き。
節分に食べることで、その年の健康や幸運を願います^^。
しかし、恵方巻きそのものは、ちょっと具が多くて豪華な太巻きです。
恵方巻きのルールに則って食べなければ、
節分のイベントがただの晩御飯になってしまいます^^;。
そこで、今回は、恵方巻きの方角の決め方や食べ方のルールを改めて見ていきましょう^^。
恵方巻きの方角の決め方は?
恵方巻きの食べ方と言えばまず思い浮かぶのが恵方ですね。
節分のシーズンになると、必ずと言っていいほどコンビニや、
スーパーなどの節分コーナーに「今年の恵方は○○」という貼り紙を目にします。
そもそも恵方とは、歳徳神(としとくじん)という神様がいる方角のこと。
歳徳神がいる方角が毎年変わるから、
恵方もそれに合わせて変化するのです。
また、歳徳神というと耳慣れないかもしれませんが、
歳徳神とは、歳神様(としがみさま)の別名です。
年明けに山から降りてきて、
一族の繁栄や商売繁盛などの幸福を司ります。
年末に大掃除をしたり、
お正月に鏡餅を用意するのも歳神様へのおもてなしです。
現在では、お正月は有名な神社に行くことが多いですが、
昔は恵方の方角の神社に参拝し、その年の幸福を祈る風習もありました。
この風習を、恵方詣りと呼びます。
恵方とは、別名、明きの方(アキノカタ)や吉方とも呼び、
その方角で物事を進めれば良い方向に進む縁起の良い方角とされています。
そのため、節分に限らずあらゆる場面で、
恵方は利用されていたのです。
恵方は毎年メディアや、広告を見て「今年は○○か」と
確認することが多いですが、実は恵方は、
毎年ランダムに決まるものではなく、
法則に則って定められています。
もう少し詳しく見ていきましょう^^。
恵方の方角の由来
皆さんは、平安時代、日本に陰陽師という人たちが
いたのを知っていますか?
コミックや映画でたびたび登場するので、
日本風の魔法使いという認識の人も多いかもしれません。
陰陽師とは、
(もちろん1000年も前のことなので、化学的根拠に基づいていませんが)
今でいう最先端の知識を持つ人たちのこと。
彼らは、世界のあらゆるものを「陰」「陽」に分けた陰陽道と、
「火・木・金・土・水」に分けた五行説をもとに分析していました。
この2つの考え方を組み合わせたものが陰陽五行説です。
火・金・木・土・水の分類をさらに陰と陽で分けて、
「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の、
10個に割り振った考え方を十干といいます。
恵方は、十干の考え方に基づいて定められているのです。
とは言え、恵方に関しては難しいことはありません。
十干という名の通り、恵方の方角は10パターン。
10年ごとに最初に戻るので、西暦の1桁目を見るだけで
今年はどの方角が恵方か判断できます。
では、西暦の1の位と恵方の関係を見てみましょう。
・一の位が0の年……西南西より微かに西で255°の方角
・一の位が1の年……南南東より微かに南で165°の方角
・一の位が2の年……北北西より微かに北で345°の方角
・一の位が3の年……南南東より微かに南で165°の方角
・一の位が4の年……東北東より微かに東で75°の方角
・一の位が5の年……西南西より微かに西で255°の方角
・一の位が6の年……南南東より微かに南で165°の方角
・一の位が7の年……北北西より微かに北で345°の方角
・一の位が8の年……南南東より微かに南で165°の方角
・一の位が9の年……東北東より微かに東で75°の方角
(上記画像はウィキペディアより参照)
ちなみに現在は、地図など地形の方角に関わることは、
北を頂点にして考えますが、昔の日本では、
東を頂点にしていました。
そのため、上で示した恵方の角度を東を頂点にして、紹介しています。
また、10年分まるごと暗記していられない、
という場合は、毎年発行されている神宮開運暦を
利用してもいいでしょう。
その年の恵方だけでなく、人生の節目に相応しい縁起が良い日など、
より詳細な吉凶を調べることができます^^。
恵方巻きの正しい食べ方やルールは?
では次に恵方巻きの食べ方やルールについて見ていきましょう。
恵方巻きの基本的な食べ方は、願いごとをしながら、
太巻きを切らずにまるごと恵方を向いて食べるというもの。
そこでまず気になることが・・・・
口を離していいのかどうかです^^;。
基本的な恵方巻きは、七福神になぞらえて、
7種類の具が巻かれているのでボリューム満点。
一気に食べようとすると、顎が疲れてしまいます。
色々、調べてみると・・・
♦ 食べ終わるまで無言で口を離さないと説明するパッケージもあり。
♦ 無言でかぶりつくというのは、そもそも幸せが口から逃げないように、
との意味合いがあるので話しさえしなければ、口を離しても構わないと
する。♦ さらにルールが甘くなって、お祈りが済めば話すのもOKとすることも。
どれが本当なの?っと思いますが、
どれも間違いではありませんから、問題ありません。
発祥となった花街だけの縁起担ぎだった頃は細いお新香巻きでした。
現在の太巻きでは頬張るだけで大口を開けなければならないので、
途中にお茶やお吸い物を口にして休憩してもルール違反にならないのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか^^?
今回は、恵方巻きの恵方の決め方と、食べ方のルールについて
調べてみました。
簡単にまとめますと・・・・
■ 恵方とは、歳徳神(としとくじん)という神様がいる方角のこと。
歳徳神がいる方角が毎年変わるから、恵方もそれに合わせて変化する。■ 恵方の方角は10パターン。
10年ごとに最初に戻るので、西暦の1桁目を見るだけで
どの方角が恵方か判断が出来る。・一の位が0の年……西南西より微かに西で255°の方角
・一の位が1の年……南南東より微かに南で165°の方角
・一の位が2の年……北北西より微かに北で345°の方角
・一の位が3の年……南南東より微かに南で165°の方角
・一の位が4の年……東北東より微かに東で75°の方角
・一の位が5の年……西南西より微かに西で255°の方角
・一の位が6の年……南南東より微かに南で165°の方角
・一の位が7の年……北北西より微かに北で345°の方角
・一の位が8の年……南南東より微かに南で165°の方角
・一の位が9の年……東北東より微かに東で75°の方角■ 恵方巻きの基本的な食べ方
願いごとをしながら、太巻きを切らずに
まるごと恵方を向いて食べる。口を話していいかどうかは・・・
・食べ終わるまで無言で口を離さない。
・幸せが口から逃げないようにとの意味合いがあるので
話をしなければ、口を離しても構わないとする。
・お祈りが済めば話すのもOKとすることも。
以上ですが、どれも問題はありません。
もともとは、大阪の花街のイベントだったという経緯もあり、
細かなルールが地域によってバラバラということもあります。
ちなみに、節分や恵方巻きの意味や由来については、
こちらをご参照ください。
ご家庭によって、小さなお子さんもやるということになれば、
ルールによっては難しいこともあるでしょう。
「こうしなければいけない」とあまり神経質にこだわらず、
守れる範囲のルールで、楽しむことを第一に
食べてもいいかもしれませんね^^。
皆さんの参考になれば嬉しいです。