「恵方巻きって何?」
「どうやって、恵方巻きを伝えたらいいかしら?」
なんて、悩んでいる方いませんか?
子供聞かれたら、どう答えますか^^?
筆者の小さい頃は、どちらかと言うと「節分=豆まき」
の家だったのですが、現在では豆まきばかりでなく、
恵方巻きも十分に知られています。
節分については、こちらが参考になります。
もともと、豆まきしか知らない家庭の方からすると、恵方巻きって何?
と思われると思います。筆者もそう思いました。
自分自身の為にも今回は、恵方巻きの意味や由来、
子供に分かりやすい伝え方をまとめてみます。
皆さんの参考になれば幸いです。
筆者の心の中も少し混ぜてみました^^;。
恵方巻きの由来は?

今でこそ、節分と言えば恵方巻き!というくらい定番の行事食ですが、
はっきりとした由来は諸説あります。
その中から、いくつかご紹介しますね^^。
最も古いのが戦国時代に、豊臣秀吉の家臣である梶尾良晴が、
戦に出陣する前に太巻きを食べて勝利したことに由来したという説です。
ただし、戦国時代にはまだ海苔がなく、
海苔の代わりに笹を巻いた「笹巻毛抜き寿司」という、
戦時中の保存食を食べたと推測されます。
次に、時代が進んで大正時代初期になると、
大阪の花街で新香巻きを恵方に向かって食べて、
縁起を担ぐ遊びが流行しました。
(花街とは、遊郭の別名といいましょうか。筆者も知りませんでした・・。)
しかし、何かと多忙な庶民がそう頻繁に花街に出かけられるはずはなく、
節分に巻き寿司を食べる風習は、まだまだごく限られた習慣でした。
花街の節分限定のイベントが、一般家庭に持ち込まれたのは、
大阪すし組合が「恵方を向きながら、巻き寿司を一本丸かぶりすれば、
その年は幸運に恵まれる」と宣伝したのがきっかけです。
ただ、この大阪すし組合のキャンペーンは、
家庭に普及する前に戦争に突入してしまいました。
戦争が終結し、日本経済が安定した頃の1949年に、
大阪鮓組合が節分の巻き寿司のキャンペーンを再開します。
その後、大阪の海苔問屋も加わって、少しずつ節分のPRが広まりました。
1973年頃には、大阪のデパートで「2月3日 幸運巻き寿司」
と宣伝されていたようです。
(徐々にキャンペーンに乗っかってくる業者が増えてきましたよ~(笑))
最後に、今のように全国規模で恵方巻きが普及したのは、
セブンイレブンのキャンペーンがきっかけです。
1989年に広島県の店舗で、節分に巻き寿司を食べるのを、
縁起が良い風習として紹介し、巻き寿司を販売ました。
それまでは丸かぶり寿司や、幸運巻き寿司と呼ばれていたのを、
恵方巻きと名付けたのも広島県の店舗です。
セブンイレブンは、ご存じの通り全国規模のコンビニ。
1998年に他の小売店に先駆けて、恵方巻きを全国販売したことで、
一般家庭に瞬く間に普及しました。
(お、プロモーション活動の会心の一撃が出ましたね^^!)
(いいビジネスセンスを持ったスタッフがいました!)
以上が、恵方巻きの由来になります^^。
恵方巻きの意味は?
基本的な恵方巻きは、七福神にあやかって7種類の具を使います。
7種類の具をお寿司として巻き込んで、無病息災や商売繁盛を願うのです。
花街に限った風習だった頃は、2月がお新香が漬け終わる時期だったこともあり、
漬け物が中心でしたが、具には特に決まりはありません。
現在は、かんぴょう巻きやしいたけ、伊達巻き、桜デンブなど、
縁起がいい食材を中心に使うことが多いです^^。
太巻きを丸ごと切らずに食べるのは、
縁が切れないようにとの意味合いがあります。
(いい意味ですね~^^)
また、恵方巻きを食べる節分は、立春の1日前で、
日本の古来の考え方ではまさに季節の変わり目です。
季節の変わり目は穢れ(けがれ)=鬼がたまりやすく、
邪気祓いをしていました。
恵方巻きよりも古くからの風習の豆まきは、
鬼、つまりは魔を滅することができる魔滅という
語呂合わせからきています。
恵方巻きも、太い1本の棒に見えることから、
鬼の金棒に見たてて鬼退治ができるようにとの意味合いもあります。
(うまい具合に意味を考えたな^^!)
とは言え、先ほども触れた通り、恵方巻きが普及したのは、
ほんの30年前のことです。
(ふむふむ。)
つまり、恵方巻きには伝統的な意味合いや、
先人たちの知恵などはありません。
(え、うそ?先人からの知恵なんて無いの?!)
実は 2月は、お正月ムードが抜けてお財布の紐が、
どのご家庭でも締まりやすい時期です。
そのため、コンビニでもお寿司屋さんでも売上の確保に苦労していたので、
土用の丑と同じく、販売促進を狙って節分をアピールしたのです^^;。
(あぁ~あ、全く知らんかった(+o+)!!)
実際、もともとはお新香巻きだった恵方巻きは、
7種類の具が入った太巻きになり、現在では、
ロールケーキやオムライスなど、お寿司に関わらず
恵方巻きに見たてたさまざまな商品があります。
お子さんによっては、好き嫌いがあったり、
太巻きが口に入らないこともありますので、
太巻きにこだわらず、ご家庭で楽しめる恵方巻きを
探すのも楽しいかもしれませんね^^。
(まんまと業者の思惑に乗せられてますよね(笑)・・)
(商売魂に感服です!)
ちなみに、恵方巻きの食べ方のルールや
恵方の方角の決め方はこちらをご参照ください^^。
恵方巻きの子供への説明はこれでOK!

恵方巻きの子供への説明について、改めて考えてみましょう^^。
「恵方巻きというのは、節分に元気で幸せになれますようにって
お願いしながら食べるお寿司だよ。神様がいる方角を向いて、
お願いしながら食べるから毎年向いて食べる方角が違うの。中の具は縁起が良い7人の神様を表現しているんだよ。
お願いの途中だから静かに、集中して食べようね。
お口を離すと幸運が口から逃げちゃうの。残すと神様に失礼になっちゃうから、
丸ごと食べられるように、お腹を空かせてたべようね!」
と言った感じに伝えましょう^^。
ポイントとしては、恵方巻きの意味と、
食べ方のルールを中心にして伝えること。
由来に関しては、花街のお座敷遊びや、
セブンイレブンの売上確保について触れる必要が出てくるので、
まだ幼稚園や小学生低学年の小さいお子さんなら避けた方が無難です。
おわりに
セブンイレブンや、お寿司屋さんの思惑に思いを馳せると、
踊らされているような感覚になって、
恵方巻きを購入したくなくなるかもしれませんね。
しかし、恵方巻きは今やメジャーな行事食です。
いつもなら、一口サイズに切り分けられて、お行儀よく食べる太巻きを、
丸かじりするというのも、家族みんなで行えば楽しいイベントになります。
お寿司にかぎらず、さまざまな恵方巻き商品もありますから、
ご家庭に合ったものを選んで楽しんではいかがでしょうか^^。
お子様に話す際の参考になれば嬉しいです。