「なぜお彼岸のお供え物はおはぎやぼたもちなの?」「おはぎやぼたもちの違いって何?」
こんな疑問を思った事ありませんか^^?
何気なく、お彼岸の時期が来ると、おはぎなど食べますよね^^?食べるけど、意味やおはぎとぼたもちの違いまで深く考えた事なんて、全くありませんでした・・・・(+o+)。
ただ、おいしいなぁと・・・。
これでは、もし子供達から聞かれたら、親のメンツ丸つぶれです・・・(+o+)。筆者も全く知らなかったので、調べてみました。
今回は、お彼岸に食べるおはぎとぼたもちの違い、由来などをお伝えします。皆様の参考になれば幸いです。
この記事の目次です
お彼岸にお供えするおはぎとぼたもちの由来は?
お彼岸とは、秋分の日と春分の日をそれぞれ真ん中に挟んだ7日間をいい、春分と秋分は季節の節目となる二十四節季に定められています。
こうした季節の節目となる時期は、穢れがたまりやすく、邪気払いをする習慣がありました。
単語の節句に菖蒲や、冬至にゆずを用いるのもこうした習慣のためです。
お彼岸の行事食のおはぎやぼたもちは、どちらもおもちをあんこで包んだもの。
小豆に限らず、豆は魔滅(マメ)という語呂合わせから、邪気払いに古くから用いられてきた食べ物です。
さらに、赤は邪気払いの効果がある色と考えられていたので、赤い豆である小豆は、特に邪気払いの効果が高い食べ物として重宝されてきました。
また、お正月には鏡餅、桃の節句には菱餅などと、お餅も季節の節目やお祝い事に欠かせない食べ物でもあります。
1年を通して多大な手間暇をかけて栽培するお米は、年貢として納めた歴史もある贅沢品でした。
神様からの祝福を受けた食べ物と考えられており、五穀豊穣を祈願する意味合いもありました。
さらに、あんこに欠かせない材料の砂糖は、もともと南方が原産地です。
鎖国政策や交易路が未発達だった江戸時代は、なかなか手に入らない高級品。
滅多に食べられない砂糖を使ったおはぎやぼたもちは、邪気払いの効果が高い特別なお菓子です。
こうしたおはぎやぼたもちをご先祖に供えることで、ご先祖に感謝を伝えて家族の健康を祈願しました。
以上がおはぎとぼたもちの由来となります^^。
春にはぼたもちの由来や理由は?

おはぎもぼたもちも、あんこと餅米を使ったほとんど同じ和菓子です。
ぱっと見は同じに見えますが、お彼岸は秋と春と1年に2 回訪れるので、その季節に相応しい呼び名に変えて、区別されてきました。
ぼたもちは、漢字で牡丹餅と書き、春に大きく丸い花を咲かせる牡丹をイメージしています。
そのため、春に用意するぼたもちは大ぶりに、まるまるとした形に作ると言われています。
また、昔は現在のように輸入したり、温室で栽培したりすることがなかったので、作物はその季節に適したものしか栽培できませんでした。
小豆も例外ではなく、秋に収穫して保存したものを次の収穫の時期までに少しずつ消費していました。
しかし、保管している間に古くなった小豆は、表面の皮が硬くなり食べられなくなることも珍しくありませんでした。
このため、春の小豆は歯触りが悪い表面の皮を剥いて、こしあんにしたため、ぼたもちはこしあんと区別する地方もあります。
秋にはおはぎの由来や理由は?

春にぼたもちと呼ばれていた和菓子が、秋におはぎと呼び方が変わるのは、秋に咲く萩の花をイメージしているからです。
江戸時代に百科事典の原形として編纂された、和漢三才図会(ワカンサンサイズエ)では、「牡丹餅および萩の花は形、色をもってこれを名づく」と記載されています。
漢字で書くとイメージしやすいかもしれませんね。おはぎも、牡丹餅と同じように、漢字ではお萩と表現します。
萩は牡丹とは対照的に、垂れ下がった枝に、小ぶりな花がいくつも咲き乱れる様子が可愛らしい花です。
花の形が牡丹と比べて細長いので、ぼたもちよりも小ぶりで俵型に成形しました。
あんこに関しては、秋は小豆の旬なので、収穫したばかり。皮も柔らかく食べやすいので、おはぎは皮を取り除かずに粒あんにして作られました。
おはぎとぼたもちは同じ物なの?いつ食べるの?
結論を先にお伝えすると・・・先ほどもお伝えした通り、おはぎもぼたもちも違いはありません!!基本的には、同じものです。
季節によって、美味しく食べられるようにあんこを工夫したり、季節を感じられる成形など、細かな違いがありますが、同じものです。
とは言え、現在は流通ルートや、栽培技術が発展した現在は、四季を通して美味しい小豆が手に入ります。
皮が硬くて食べられないということもないので、こしあんか粒あんかは購入する人の好みで選ぶのが一般的です。
春のお彼岸でもおはぎとして販売する店舗が多く、現代ではおはぎとぼたもちの差がなくなってきていると言っていいでしょう。
お供えのルールはあるの?
お彼岸は秋も春も一週間ほどの期間があります。そうなると、おはぎやぼたもちのお供えのルールに悩むことがあるかもしれませんね。
お彼岸は、ご先祖や亡くなった人を偲ぶ期間でもありますが、悟りの境地に到るための修行の期間でもあります。
真ん中の秋分の日や、春分の日が亡くなった人に思いを馳せて、他の6日は六波羅蜜(ろくはらみつ)という6つの修行をこなし、1日1つずつ徳を習得するべきとされていました。
そのため、真ん中の秋分の日と春分の日にぼたもちとおはぎをお供えします。
何日にも渡ってお供えする必要もありません。
自宅のお仏壇ではなく、お墓にお供えしたときも同様です。お墓では、おはぎやぼたもちをお供えして、お参りした後はそのままにせずに持って帰ります。
特にお墓のお供え物は、お墓を管理する人も勝手にどうこうできないので、そのままにすると、カラスや虫の原因になります。
お供え物には、神様や仏様の祝福を受けて特別な力が宿ると考えられています。すぐに下げるのはご先祖に申し訳ないと思うかもしれませんが、美味しく頂きましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか?今回は、おはぎとぼたもちの違いや由来などを調べてみました。知らない事ばかりでした^^;。
基本的に一緒だなんて・・・。お供えした食べ物もすぐにたべていいことすらも知らなかったです。
お彼岸の意味や由来についてはこちらをご参照ください。
お彼岸の時期が来ても皆さんもお子様に聞かれたら、答えれること、間違いないと思います!!
皆様の参考になれば嬉しいです^^。