「凧揚げって何?どういう意味?」
正月に筆者が、息子に「凧揚げ一緒にしようか?」
って話をしたときに、この質問が返ってきました^^;。
確かに知らないよなぁ~と思ったので、出来る限りの正月遊びを
やって正月を過ごしました。でも、それぞれの遊びの意味や由来などは
まったく知りませんでしたので、子供に説明するのに大変でした・・・^^;。
今時の子供の遊びといえば、電子機器を使ったゲームが中心。
筆者の子供の頃は、今と比べても昔ながらの正月遊びを周りの子供たちも
遊んでいた気がします^^;。
昔ながらのお正月遊びは、親戚が集まって大人数で
遊ぶからこそ楽しめるものが多くありますよね^^。
五感を使ったアナログの遊びは新鮮ですし、大人は懐かしく、どちらも楽しめます^^。
ここでは、お馴染みのお正月遊びと意味を改めて紹介します。
今回は、お正月遊びの一覧と意味などを調べてみました^^。
皆様の参考になれば嬉しいです。
この記事の目次です
お正月の遊び一覧や解説!
お正月の遊びは、大人数で遊べるものが多いです。
親戚などが集まった時には、すごく盛り上がりますよ!!
簡単にまとめてみます^^。
■ すごろく

すごろくは、サイコロを振って出た目の数だけ進みながら
ゴールを目指す遊びです。運要素が強いので、
大人でも子供でも有利不利がなく楽しめます^^。
奈良時代に中国から伝わったのがルーツで、今広く普及しているのは、
絵双六と呼ばれるもの。
一昔前に流行した人生ゲームもこの絵双六に分類されます。
例えば・・・・・
極楽浄土を目指す浄土双六
力士が横綱を目指す出世双六、
東海道五十三次を旅する道中双六
などがあります^^。
相撲はもともと神事ですし、東海道は伊勢へと続く道。
これらは縁起が良いテーマでもあり、娯楽として人気を集めたすごろくは
お正月遊びの定番になりました。
■ かるた
かるたはもともとポルトガル語の紙という意味で、
室町時代に「うんすんかるた」として伝わりました。
もともとは・・・・
絵が描かれた貝殻のペアを当てる貝合わせや、
花合わせと組み合わさって花札ができたのがかるたの原形です。
百人一首は、平安時代に藤原定家が編纂したものです。
平安時代には、百人一首に限らず著名な短歌を覚えることは、貴族の教養でした。
貴族だけのものだった百人一首が、木版画で庶民に広がり、かるたになったのです。
百人一首は、覚えれば上の句の読み始めからどの札がわかるようになり、
札をとるのに有利になります。
ことわざがテーマの、いろはかるたも同様です。
ことわざや短歌を楽しみながら覚えることができるのがかるたなのです。
■ だるま落とし
一番上のだるまを落とさないように、
下の段を小槌で引き抜いていくゲームです。
達磨大師という、禅宗の祖がモデルになったとされるだるまは
転んでも起きあがるので縁起が良いもの。
お正月に願いを込めて片目を入れて、願いが叶ったらもう片方の目を入れます。
転ばないようにとの意味合いがあります^^。
■ けん玉

けん玉のそもそものルーツははっきりしていませんが、
日本に伝わってきたのは江戸時代。
古来の交易の道、シルクロードから渡り、
鹿の角に穴が空いた木の玉を、紐で繋げたものがけん玉の原形でした。
現在は子供の遊びとして定着していますが、
もともとは失敗すればお酒を飲む大人の遊びとして親しまれていました。
今のような形になったのは大正時代で、球体を太陽、
球体を乗せる皿を三日月に喩えて日月ボールと呼び、
子供のおもちゃとなりました。
■ お手玉
手のひらサイズの玉を自由に投げてキャッチするお手玉は
決まったルールはなく、1人1人に合った楽しみ方ができます。
遊んでいるうちに、どんどん難しい技にチャレンジしたくなるので、
子供の集中力を鍛える効果が期待できます。
日本人が器用なのは、お手玉の影響があるのではとも言われています。
また、お手玉は可愛らしい見た目で、女の子に人気の遊びでした。
お手玉はご家庭で手作りすることが多かったので、
お裁縫スキルを身につける機会にもなっていたのです。
■ 福笑い
顔の輪郭と髪が描かれた用紙に、目や鼻口などの顔のパーツを、
目隠ししながら並べていく遊びです。
何も見えない状態で顔を作っていくので、
あらぬ方向に顔のパーツが配置されます。
おかしな顔ができあがるのを、皆で笑って楽しむゲームです。
笑う門には福きたる、ということわざから、
初笑いができるお正月にふさわしい遊びとして
古くから親しまれてきました。
昔はおかめやおたふくが定番でさたが、
今ではインターネットでさまざまな福笑いの画像がダウンロードできます。
お好みのものを探してもいいですし、
オリジナルの福笑いを手作りしても楽しそうですね。
■ 凧揚げ
お正月の歌にも登場する凧揚げはお正月遊びの定番ですが、
平安時代に宮中の遊びとして伝わったのが始まり。
戦国時代には戦の道具として活用されましたが、
平和になった江戸時代には庶民の遊びに変化し、
男の子の誕生のお祝いにも使われました。
空高くまで上れば上るほど、神様の目に止まると考えられて、
健康を祈って空高く凧を揚げました。
もともとは、戦の道具であったので男の子の遊びとして定着したそう。
風に乗せて高く揚げるだけでなく、
お互いの凧を戦わせる凧合戦などの遊びもあります。
■ はねつき

羽子板とよばれる木製のラケットのようなもので、
羽をバドミントンのように飛ばして遊ぶのがはねつき。
昔は、女の子の初正月に羽子板を送る風習があったことから、
女の子の定番の遊びです。
羽はムクロジという植物の実が材料になっていますが、
このムクロジが漢字で無患子と書き、子供を病気から守ると
考えられていました。
病気をはねつけるという語呂合わせで縁起がいいとされ、
子供の1年の健康を願う意味合いがあったのです。
ちなみにはねつきで、羽を返せず落とすと、顔に墨で落書きをしますね。
これは災厄をはねつけられなかったために、
墨で厄除けのおまじないをするからなのです。
■ めんこ

めんこといえば、綺麗な絵や写真が描かれた厚紙をイメージしますが、
もともとは、粘土で作られていました。
人の面(顔)をかたどって作られたことから泥面子と呼ばれ、
現在のめんこになったのです。
昔はおはじきほどの小さなもので、魔除けの意味合いもあり、
おはじきのようにぶつけ合ったり、地面に叩きつけたりして遊びました。
大正時代に紙製になり、力士や野球選手や漫画のキャラクターなどが
プリントされるようになると、コレクター心をくすぐり、
男の子の人気を集めました。
床に自分のめんこを勢い良く叩きつけて、
相手のめんこを動かすと自分のものになります。
たくさんのめんこを取った方が勝ち、というのが基本的な遊び方です。
めんこは厚紙でできているため、
どんなに力を込めて叩きつけても大差ありません。
ただ厚紙でできているため、カスタマイズしやすいのが特徴。
テープを貼ったり、枚数を重ねて重くするなどの
カスタマイズをすることもあります。
■ 独楽(こま)
日本には、奈良時代に中国から伝わったのが始まりです。
貴族だけの遊びだったものが、江戸時代に庶民へと広がりました。
遊ぶ人の数が爆発的に増えたので、
独楽の技や遊び方が一気に発展しました。
独楽は中心のブレが少なければ少ないほど、長くよく回ります。
軸がぴしっと通っている様子から「志を貫ける」、
回るのはそのままお金が回る様子を連想させて、
お正月に相応しい縁起が良い遊びとして親しまれてきました。
お盆やお正月だけに親戚が集まるご家庭だと、
子供と大人が上手く溶け込めないこともあるでしょう。
中心をつまんで捻って遊ぶ独楽は比較的簡単ですが、
紐を使ったものはコツがいるので、子供1人では慣れるまでうまく回せません。
大人に聞きながら遊ぶと効果的なので、
年代が離れた親戚間のコミュニケーションの
きっかけにしてもいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、お正月遊びの一覧と意味について調べてみました^^。
お正月に関するオススメの記事はこちらです!必読です!
おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に住んでいるご家庭では、
お正月遊びをいくつか教えてくれるかもしれませんね。
若いご夫婦さんの中にも、もしかしたらあまり知らない方がかも知れません。
ぜひ一度、チャレンジしてみてはいかがでしょうか^^?
意外に楽しいことに気づきますよ~^^。
皆様の参考になれば幸いです。