「お雑煮って何?」
「なんでお餅を食べるの?」
お雑煮はおせち料理と同じく、お正月に欠かせない定番料理です^^。
ただお雑煮は各地で味や具も大きくちがい、
子供にお正月にお雑煮を食べる意味を聞かれると
困ることも多いのではないでしょうか^^;。
子供への疑問に、「こういうものだから」と
答えておしまいにするのは寂しいですよね。
そこで、改めてお雑煮について見ていきましょう。
今回は、お雑煮の意味や由来と子供への伝え方を調べてみます^^。
お雑煮を子供に簡単に伝えるにはコレだ!
お雑煮は・・・・・・
神様の力が宿るお餅とお供えものの野菜を一緒に調理したものです^^。
つまり、神様の祝福を受けた食べ物を家族で分け合って、
加護を祈り、神様に感謝をする意味合いがあります。
なので、神様とお餅のお話を中心に説明していきましょう^^。
お正月は新年だけじゃなくて、神様がやってくるお祝いもするんだよ。
だから、大掃除でお家をピカピカにして鏡餅も用意するの。
神様がやってくるのにお家が汚いと神様居心地悪くてすぐいなくなっちゃうからね。お餅は縁起がいい食べ物で、鏡餅は鏡みたいにまん丸だから、
野菜と一緒にお供えして神様をおもてなしするの。神様が食べたお供えものや鏡餅は他の食べ物と違って特別だよね?
だって神様が食べたんだから。神様が食べてくれたお供えものやお餅をお雑煮にして食べて、
家族がみんな1年元気に過ごせますようにってお祈りするんだよ。
と伝えるとイメージしやすいのではないでしょうか^^。
実際、お年玉もお金を入れる前はお餅を入れて渡していたそうです^^。
お雑煮の由来は?
お雑煮は室町時代の宮廷での婚礼や行事で食べられていたものが始まりです。
歳神さまにお供えしたお餅や、根菜などの季節の食べ物を、
神様と食べる直会(なおらい)という習慣がありました。
お供えして神様が食べた特別な物を自分たちが食べることによって、
神様の祝福や魂を体に取り込むという考え方です。
お正月は、もともと新たに年が明けたことに対するお祝いだけでなく、
元旦にやってくる歳神さまに感謝や祈りを捧げる意味があります。
歳神さまは田畑の実りを司り、春になると山から降りてきて、
秋の収穫と一緒に山に帰ると考えられていました。
年末の大掃除や、神棚に野菜をお供えするのは、
新たにやってくる歳神さまを歓迎するためなのです。
日本ではおめでたい席での食事には
祝い箸という特別な箸を用意することがあります。
おせち料理や、お雑煮にも利用されますが、
祝い箸は両端がどちらでも使えるように細くなっています。
なぜなら、
片方が人間が使って、片方を神様が使えるようにしているのです。
なお、昔のお雑煮の作り方は、
若水と呼ばれる元旦の朝1番最初に汲んだ水と、
同じように新年で1番最初に起こした火で煮るのがしきたりでした。
また、お雑煮を食べることを「お雑煮を祝う」と言いました。
お雑煮の意味は?
お雑煮は地域によって入れる具や味付けが大きくちがいますが、
1つだけ必ず入れるものがありますよね。そう、お餅です。
今のようにさまざまな産業が発展する前の日本は、
ほとんどの庶民が農民で自給自足の生活をしていました。
年貢、今でいう税金をお米で納める習慣もあり、
そのお米をついて作るお餅は庶民にとってはとんでもない贅沢品でした。
今だってかりにお金が食べられる物だったとしても、
もったいなくて食べられませんよね^^;。
こうした考えからお米には1粒ごとに7柱の神様がいる、
なんてことわざができたのかもしれません。
実際、お餅のお米が用意できない貧しい家は、
お餅のかわりに里芋を使ってお雑煮を用意していました。
そんな貴重なお米からできたお餅には、
神様の力が宿り祝福を受けた食べ物と言われています。
さらに円形にして、「角がなく円満」と「鏡」を結びつけ、
おめでたい食べ物としてお正月だけでなく、
十五夜や桃の節句など季節の節目に欠かせない食べ物になりました。
こうしたおめでたいお餅を歳神さまにお供えした野菜と一緒に食べることで、
神様の祝福を受け、1年の幸福や豊作を祈願したのです。
お雑煮は地方によって違うの?

お雑煮に使われる材料は、神様へのお供えなので、
温室などの栽培技術や、輸出入がなかった昔はその季節に
その土地で収穫できるものは限られてきます^^。
それをお雑煮の材料にするわけですから、
地方によって特色がでてくるのは自然なことだと言えるでしょう。
お雑煮の餅の形
まず、お雑煮に欠かせないお餅は、
関西は円形、
関東は四角形
で形がちがいます^^。
江戸時代に人口が密集した関東では、1個1個丸めるのは時間がかかったので、
切るだけでできる四角形に形を変えたと言われています。
また武士が遠征地でも食べられるように、持ち運びやすい四角形にした
という説もあります
お雑煮の味付け
次に味付けについて見ていきましょう^^。
味付けは・・・・
関東は醤油ベースのすまし汁、
関西は甘めの味噌味
が一般的です^^。
これは、お雑煮が発祥した室町時代から時が流れて江戸時代。
幕府が安定して、庶民の暮らしにゆとりがでてきて
お雑煮とおせち料理を庶民でも用意できるようになってきた時代です。
この頃の政治は武士が中心で、江戸を中心とした関東には多くの武士が、
反対に大阪や京都などの関西には商家が暮らしていました。
語呂合わせになることを嫌って、関西の味噌仕立てではなく、
醤油仕立ての味付けが定着したのです。
こうして見ると、関東と関西の違いは、
武家と商家のそれぞれの社会や習慣から
でてきたのかもしれませんね^^。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、お雑煮の意味や由来、子供への伝え方を
調べてみました^^。
お餅と野菜を煮るだけでできるお雑煮は、
何かと忙しいお正月でもぱぱっとできる主婦の強い見方でもあります。
新しい水や新しい火にまでこだわっていた昔に比べると、
行事食としての意味合いがかなり薄れたといえるでしょう^^;。
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子供とお雑煮について話すのをいい機会にして、
改めてお雑煮やお正月の過ごし方を考え直せるといいかもしれませんね^^。